クリスタルセレニティ誕生物語(その1)
フランスの名門造船所・アトランティックで生まれた
世界トップクラスの客船
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アトランティック造船所で建造中の クリスタルセレニティ |
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2003年7月1日。フランスのサン・ナゼールにあるアトランティック造船所で、新造豪華客船クリスタルセレニティのデリバリーセレモニー(引渡し式)が行われた。この船は、日本郵船の子会社でロサンゼルスに本拠地を置くクリスタルクルーズ社の客船である。
1988年に創業した同社は、ラグジュアリー・マーケットという豪華高級市場クルーズに的を絞り、90年にデビューした第1船のクリスタルハーモニー、95年にデビューした第2船のクリスタルシンフォニー共に、クルーズの格付けで最高峰の6ツ星を獲得した。
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日本郵船名誉会長・根本氏と アトランティック造船所会長ポワシエ氏 による引渡し調印式 |
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併せてアメリカの代表的旅行雑誌コンデナストトラベラー誌の人気投票では「大型客船クルーズ」部門で8年連続第一位に輝く等々、世界トップクラスクルーズの座を築き上げたのである。
そんなクリスタルクルーズ社から8ぶりに誕生した期待の新星がクリスタルセレニティだ。 日本で生まれた長女のクリスタルハーモニー49000総トン、フィンランドで生まれた次女のクリスタルシンフォニー50202総トンに比べ、三女クリスタルセレニティは68000総トンと一番大柄で、フランス生まれらしいシックでモダンな出来栄えとなった。
7月1日、午前10時。まず、造船所内のA号棟ビルにおいて、日本郵船名誉会長の根本二郎氏とアトランティック造船所会長のパトリック・ボワシエ氏による引渡し調印式が行われた。次に、会場を船上のリドデッキに移してフラッグ・チェンジング・セレモニーが行われた。
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