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世界を感動させて 美しい声で命名を宣言。 祝いの紙ふぶきが舞い上がった |
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日本郵船名誉会長・根本二郎氏、クリスタルセレニティ初代マスターのレイドルフ・マーレーン船長、来賓のサウザンプトン市長パビン・ダミアーニさんなどのスピーチの後、ポート・チャプラン(港つき司祭)の祝福儀式が行われ厳かに式典は進行し、いよいよ命名の瞬間となった。
船上には数百人の乗組員も整列し、一同が見守るなか、ジュリー・アンドリュースは宣言台に移動した。そして、ゆっくりと、クリスタルセレニティを見上げると、世界を魅了したあの美しい声で「私はこの船をクリスタルセレニティと命名します。神のご加護がありますように!」と、高らかに宣言したのである。
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船体に当たり割れた シャンパンボトルのネックを 披露するクルーズディレク |
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それは、わが子の幸運を願う母の祈りのようにも聞こえるほど感動的なシーンであった。そして待ちかねていたようにルイローダデールのシャンパン・クリスタルの6リットル入りボトルが、ロープを伝ってスルスルとのぼり、見事船体に当って砕け散った。その途端、紙ふぶきが舞い、会場は盛大な拍手と歓声に包まれた。
次に会場を船内のメインダイニングルームに移して、祝いの午餐会となった。メニューは蟹と鮭のタルタルのシンフォニー。アスパラガススープのカプチーノ仕立て。主菜は直火焼きのハタとロブスター、または、和牛テンダーロインのグリル。そしてデザートはチョコレートとレモントライフルの結婚というロマンティックなお菓子で結び上げられた。
このように、多くの人々の祝福と、クリスタルという同じ名前を持つシャンペンの洗礼を浴びて、クリスタルセレニティはめでたく誕生したのであった。
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