速報・ダイヤモンドプリンセス命名式典
日本生まれのスーパー豪華客船は長崎市民のフレンドシップ
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日本造船史上最大の客船 ダイヤモンドプリンセス。 命名式は長崎で行われた |
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日本の造船史上最大の客船ダイヤモンドプリンセスがついに誕生した。三菱重工長崎造船所で建造されたこの船は、世界的に人気が高く、乗りやすいクルーズで定評のあるP&Oプリンセスクルーズ社のニューフェイス。しかも日本で初めて造られた超10万トンクラスの客船である。つまり現在のクルーズの主流であるスーパーメガシップというわけだ。
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2004年2月26日、ダイヤモンドプリンセスの命名式が長崎の松ヶ枝港で行われた。 前日のうちにダイヤモンドプリンセスは町の中心地から近い松ヶ枝埠頭に姿を現した。全長290メートル、全幅37,5メートル、大きさ11万3000総トンの堂々たる姿を一目見ようと港付近は前祝いのような大賑わい。「うわぁ、きれい!」、「これは、凄い!」と感嘆符つきのどよめきが沸き起こり、記念撮影をしたり、写メールを送ったり・・・。さらに、夜になるとダイヤモンドプリンセスはライトアップし長崎の夜景を一際ゴージャスに彩った。その姿はまさに「ダイヤモンド姫」の名前にふさわしい、まばゆいばかりの宝船であった。
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その夜、ホテルに帰ってテレビをつけると、命名式前日にもかかわらず長崎のニュースはダイヤモンドプリンセス1色。地元でこの船の存在を知らない人はいないといわれるほど長崎の人々に親しまれてきたと聞いてはいたが、「我が家から毎日、建造工程を望遠鏡で眺めていたので、明日からいなくなると寂しくなります。」等々の地元の人の映像と、先ほどまでの港での光景が重なり「ダイヤモンドプリンセスは長崎市民のフレンドシップ。地元生まれの豪華で立派な巨大客船に対する親近感は特別なのだ」とあらためて感じた。
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ゴッドマザーの佃芳子さん による命名宣言 |
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命名式当日、長崎の空はダイヤモンドプリンセスの前途を祝うように澄み渡った。式典には、カーニバルコーポレーション、P&Oプリンセス、三菱重工業などの関係者はもとよりアジア諸国やアメリカからも多数の報道陣が参列した。そのなかの数人の知り合いジャーナリストに尋ねたところ、彼らのほとんどは、この命名式を目的に来日。「東洋で初めて建造された国際的巨大客船と日本での命名式には大いに興味があった」ということで、このあと、とんぼ返りで国に帰るという。
午前11時30分。命名式典はダイヤモンドプリンセスのクルーズディレクターであり、かつて歌手として活躍したビリー・ハイゲート氏の開会の辞で幕を開けた。長崎市立山里中学校吹奏楽部によるアメリカ国歌と日本国歌の奏楽。プリンセスクルーズ代表・ピーター・ラドクリフ氏、長崎県知事・金子原二郎氏、三菱重工業代表・佃和夫氏のスピーチ。引き続き、銅鑼の音と共にドラゴンが舞いおどる長崎名物・龍踊りが式典を盛り上げた。やがて、ポートチャプラン(港つきの司祭)による船の祝福儀式となったが、日本らしく神主さんが、祝詞をあげ御祓いをするという神道にのっとった方法であった。
そして、いよいよ、命名の瞬間がやってきた。ダイヤモンドプリンセスの栄えあるゴッドマザーを務めるのは佃芳子さん。三菱重工業代表取締役社長夫人である。和服姿の佃芳子さんが英語と日本語で「私はこの船をダイヤモンドプリンセスと名づけます」と声高らかに船名を言い渡すと、ロープに括り付けられていたシャンパンが船体に当たって砕け散り「シャンパン割り」も見事に大成功。紙テープが舞い上がり会場は祝福の拍手に包まれた。
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