洋上に浮かぶフィクション・ワールド カーニバル・ミラクルの不思議旅行(その1)
おとぎの国のキャラクター達が演出する幻想の世界
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マッドハッターと時計ウサギ のティーパーティー |
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「今度はいったいどんな面白い仕掛けが待っているのだろうか?」。
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そのアイデアの源となっている人物が同社の造船担当マスターデザイナーのジョー・フォーカス氏だ。
彼がカーニバル・ミラクルに与えたデザインテーマは「著名なフィクションの世界」。本や、映画に登場する架空の有名人達を船内の随所にちりばめ、夢のクルーズへ誘ってくれるという。
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ワクワクしながらカーニバル・ミラクル(88500総トン)に乗りに行った。なぜなら最近のカーニバル・クルーズラインズ社の新造船たちは、目を奪うほどユニークなデザインのものばかりだからだ。
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仁王立ちする 巨大フランケンシュタイン |
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さて、ジャクソンビルから乗船した私は、船上でいきなり「不思議の国のアリス」に登場する「時計ウサギ」に出くわした。その後を追って階段を駆け下りると、階下の部屋では大きな帽子をかぶったマッドハッターとウサギがティーカップを掲げてティーパーティーの真最中だ。
周りを見ればトランプの女王様の壁画に、ハート型の椅子。まるで絵本の中に迷い込んでしまったようなこの部屋は「マッドハッターの社交室」というカーニバル・ミラクルご自慢のラウンジである。アリスに登場する人物のなかでも一際風変わりなマッドハッターを題材にし、見事に不思議の国を表現している。
「フランケンシュタイン博士の実験室」というホラー映画のようなダンスクラブもある。スモークが煙る2階建ての部屋に、巨大なフランケンシュタインが仁王立ちし、その前のダンスフロアでディスコダンスが踊れるという面白さだ。
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