洋上に浮かぶフィクション・ワールド カーニバル・ミラクルの不思議旅行(その2)
「フライ&クルーズ」から「カー&フライ」の時代へ
|
|
カーニバル・ミラクルでも 食べ放題の寿司バーが大人気 |
|
カーニバル・ミラクルには、寿司バーもある。
|
17時から20時まで毎日開店する無料食べ放題の寿司バーは、いまやカーニバル名物の感があるが、この船でも大人気だ。
某日のネタは、えび、キャビア、ムール貝、キュウリの手巻きずし。もし寿司をつまみながら「サケ」も飲みたくなったら横にある「マクガイヤのスポーツバー」に行くといい。日本酒の松竹梅が徳利4ドル、猪口一杯1ドルで売られている。
|
|
ニューヨークを思わせる 都会的なレストラン 「ニックとノラ」 |
|
ちなみにこのスポーツバーは、映画「ザ・エージェント」でトム・クルーズが演じたアメリカナンバー1のやり手のスポーツエージェント「ジェリー・マクガイヤ」が名前の由来だという。
|
赤いガラス屋根の下にある「ニックとノラ」はこの上なくロマンティックなサパークラブだ。ニックとノラとはダシール・ハメットの原作を1930年代に映画化したオシドリ探偵夫婦の物語。3作目「第3の影」の舞台でもあったニューヨークを思わせる都会的なレストランだ。
|
ここで食事をするには予約と25ドルのエキストラチャージが必要だが、その料金をはるかに上回る内容だ。特にメインディッシュとなるロブスター、子牛、ニューヨークカット、Tボーン、子羊等々の素材はワゴンに載せてテーブルまで運んできて、美しい女性給仕の見事な口上を聞きながら選ぶという豪華さだ。
|
中央はダンスフロアになっているので、生バンドの演奏でディナーダンスも楽しめる。全てのカップルがオシドリになってしまいそうな優雅なサパークラブは、連日、賑やかなデザート・パレードなどで盛り上がるメインダイニングルームとは好対照。そして、食事1つとっても、このメリハリのつけ方の上手さがカーニバルの身上になっている。
|
-1-