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ホテルディレクターのデニス・ディアボーン
ホテルディレクターの
デニス・ディアボーン
 ところで、これまでアメリカでは、飛行機とクルーズがセットになった「フライ&クルーズ」という考え方が主流だった。つまりマイアミや、ロスアンゼルスなどの大きなハブ港のある場所まで飛行機で行き、そこからクルーズ船に乗るという方法だ。

 しかし、カーニバル・クルーズ社に約30年も勤めているホテルディレクターのデニス・ディアボーンさんによれば、いまや一段と進化し、自宅から港まで自動車で行く「カー&クルーズ」の時代になってきているのだという。そのためには、ハブ港にとらわれず新しい沢山の港と協力し、各地方からより身近にクルーズが楽しめる仕組みが必要となるが、その先陣をつとめているのもカーニバル・クルーズ社といえるだろう。

 例えば、数年前からのニューオリンズ港と提携して開発してきた仕掛けもそのひとつである。そしてこのクルーズに関しても、発着港ジャクソンビルと世界で最初にクルーズ契約を結んだ客船がカーニバル・ミラクルである。

 今回のクルーズに続きボルチモア、ニューヨークなど各地を凱旋するように発着港を移動しながらクルーズを行ったカーニバル・ミラクルは、11月7日から3月27日までフロリダ州タンパから発着する7泊の西カリブ海クルーズを行う予定だ。

「一言日本語で挨拶がしたい」と語るジリオッティー船長
「一言日本語で挨拶がしたい」
と語るジリオッティー船長
 行く先はエイの海やカメ牧場のあるグランド・ケイマン。マヤ遺跡へのツアーや紺碧のビーチタイムが待っているコスタマヤ。魚が見えるほど透き通った海とドルフィンと戯れるツアーが楽しみなリゾート島コスメル。そしてユカタン半島の付け根にある夢の小国ベリーズである。
 浮かぶ幻想王国カーニバル・ミラクルに乗って巡るカリブ海は、きっとファンタジックな船旅となるだろう。


 最後にジリオッティー船長から日本の皆様へのメッセージをお届けしよう。
 「日本のお客様のご乗船を歓迎いたします。どうぞ、カーニバル・ミラクルの良いサービス、友好的雰囲気、愉快な催し物と、素敵な寄港地との組み合わせをお楽しみ下さい」。

 そして最後に「日本語でウエルカムはなんと言うの?」と私に尋ねた。
 「今度、日本のお客様がいらしたら一言日本語で挨拶がしたい」。 



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