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驚愕の22万トン
史上最大の豪華客船オアシスオブザシーズ


銀世界の進水式

 
白銀のSTX造船所とオアシスオブザシーズ
白銀のSTX造船所とオアシスオブザシーズ


 現在の世界最大の客船は16万総トン。しかし2009年12月、それを遥かに上回る22万総トンの客船が誕生する。その名はオアシスオブザシーズ。ここ数年、世界最大客船を造り続けてきたメガシップクルーズの王者、ロイヤルカリビアン社のニューフェイスだ。
客室の実物大模型
客室の実物大模型

 2008年11月、フィンランドのツルクにあるSTX造船所でオアシスオブザシーズの進水式が行われた。折りしも、当日の気温はマイナス6度。朝ホテルのロビーで新聞を読んでいると、玄関から入ってきたロイヤルカリビアン社造船担当上級副社長のハリー・クロバラ氏が「おはよう。いつも日本から来てくれてありがとう。ところで今、外で何が起こっているか知っているかい?」。 私が「雪でしょ?今日はきっとユニークな白銀の進水式になりそうね、おめでとう。」と言うと「その通り、きっと素敵な進水式になるよ。」と嬉しそうに笑った。

 ホテルから造船所に行く前にめずらしい場所に立ち寄った。それは自転車工場。なぜならこの倉庫には、オアシスオブザシーズの目玉施設の1つ2階建て客室(ロフトスイートのモックアップ)の実物大模型が置かれているからだ。

 ロフトスイートは17デッキ、18デッキにできる予定で、高所から海の眺望が十二分に楽しめる仕掛けだ。二階建て客室の下階はリビングエリア。ゆったりしたソファー、斬新なデスク、現代風な照明器具などが洒落ている。上階は寝室になっていて天井からパネルテレビが出てくる仕掛けだ。2階に跨る大ガラスの扉と窓。その先にはデッキチェアが置かれたプライベートバルコニー。まるで動く洋上の高級リゾートだ。


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