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 その後造船所に移動し、まず社員食堂でランチパーティー。そして、いよいよ史上最大客船の見学ツアーだ。
最初はまだ水の入っていないドライドッグに降りて、バルバスバウやアジポッドプロペラを見た。進水以降は、めったに見ることのできない部分である。次に船内に入り、ロイヤルプロムナードを歩いた。これまでの16万トン・フリーダムオブザシーズクラスよりさらに幅が広がったことを実感。30分ごとに上下するユニークなバー・ライジングタイドバーが完成を待つように天井に浮かんでいた。
見学ツアー風景
見学ツアー風景

 そして、圧巻は海の上のカーニバルパーク・ボードウオーク。ここにはメリーゴーラウンドが回り、キャンディー屋、アイスクリーム屋からタトゥーバーまで開店する予定だ。
後方には740名も収容できるアクアシアター。深いプールと高いタワーを使い、シンクロナイズドスイミング、トランポリン、ダイビングなどショーが繰り広げられるという。そして、この愉快なエリアを望むボードウオークバルコニーという客室も出来上がる。

 船の上の公園セントラルパークも、着々と完成に近づいていた。公園を取り巻く多数のレストラン。生きた樹木を植えるための穴。完成の暁に、緑の茂る公園で散歩をしたら「ここは本当に船の上?」と、嬉しい驚きを感じるにちがいない。 これまで約100隻の客船に乗船したが、この船の圧倒的な迫力には心地よいショックを受けた。多様性、豪快さ、空間演出の上手さ、独自性、娯楽性等々ずばぬけている。

 夕刻、進水式の開始だ。まさに屋外は銀世界。ロイヤルカリビアン社のリチャード・フェイン会長などの手によりドッグのバルブが開けられ、勢い良く水が放流されると、集った人々から歓声が沸き起こった。その後、私も白い皮の手袋を貰い、バルブを開けながら新世界最大客船の進水に立ち会えた感動に浸った。

 やがて、場所をツルク城に移して祝いの宴。松明の灯る古城で中世の衣装に身を包んだ人々に給仕される豪華な晩餐会は、まるでタイムスリップしたよう。集った人々は古式ゆかしい祝宴に酔いしれながら、今日見たばかりのダイナミックな新しい海の帝王オアシスオブザシーズについて語り合ったのだった。(このクルーズに関する問合せ先:ミキ・ツーリスト TEL:03-5404-8813)


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