新デラックスクルーズの旗手
アザマラクエストで巡る魅惑の東洋紀行
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東洋の雰囲気が漂う船内 初のアジアクルーズに対する意気込みが伝わってくる |
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セレブリティクルーズの高級ブランドとしてスタートしたアザマラクルーズ。かつてルネッサンスクルーズのRシリーズとして建造された客船のうちの2隻が、同社のアザマラジャーニーとアザマラクエストとなった。そして本年、アザマラクエスト(3万総トン)による初のアジアクルーズが行われた。
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ランチにオーダーした 日本のコンビネーションプレート |
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1月31日に香港から乗船すると、まず驚いたことはアザマラクエストのクルーズに色々なアジア仕様が取り入れられていた点だ。
例えば、ルームサービスメニューにアジアの味覚が加えられたこと。試しに日本のコンビネーションプレートを注文してみると、松花堂弁当のような入れ物が届いた。蓋をあけると中には海老や野菜てんぷら、寿司、そして味噌汁。揚げたての海老天は熱々で美味しい。陽光のさすベランダで香港の小島を眺めながら素敵なランチタイムを楽しんだ。
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このほか、タイサラダ、トムヤムスープなどのタイ料理。春巻き、牛肉ブロッコリ炒め、海老の酸辛ソース、鴨皮パリパリヤ焼き、炒飯などの中華料理。サモサ、チキンマサラなどのインド料理もルームサービスで注文できる。
中国語講座や折り紙教室を開き、BGMにアジアの音楽を流すなど、船内でも東洋の雰囲気が楽しめる工夫もなされ、初のアジアクルーズに対する意気込みが伝わってきた。
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2010年に万博が開催される 上海の夜景 |
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最初の寄港地は来年の万博開催に向け、急ピッチで開発中の上海だ。
空港と市内を結ぶ、世界最高速のリニアモーターカーに乗って、時速400km超のスピードを体感。有名な高層ビル・ジンマオタワーの88階展望台には中国一高い場所にある空中郵便局。絵葉書を買い、中国一高いポストから家族に便りを送った。
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アザマラクエストは上海中心部のターミナルに着岸したので、陸上へのアクセスも船からの眺望も抜群。
一方には歴史を物語るバンドの町並み、もう一方には、テレビ塔や摩天楼群がそびえるニュータウンが広がる。やがて夜になり、両岸のイルミネーションが競うように輝きだすと、まさに船上は上海夜景見物の特等席と化した。
韓国では釜山に入港。国内有数の魚市場チャガルチには、海老、ヒラメ、平貝、太刀魚など多種類の海産物が並び、活気が漲っていた。
ロッテデパートへ行き、免税品ショッピングも楽しんだ。売り場で、港、船の名前、出港時間などを言うと、港まで免税品を届けてくるシステムだが、配達の都合上「○○時までに全て買い終えないといけない」というタイムリミットがあるので、時間に余裕を持って行くことをお勧めしたい。
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