太平洋岸のワシントン、オレゴン、カリフォルニア諸州縦断の6日間コース
アメリカのコンピュータ産業で最先端を行くシアトル(<その2>でご紹介)から西海岸のワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州を縦断するダイナミックなドライブコースだ。
ただ走るだけならインターステイト5号線をひたすら走れば3日でロサンゼルスに到着するが、山や海、美しい自然を訪ねながらの6日間のコースにしてみた。日程が許せば更にそれぞれ一日ずつ追加して12日間くらいのコースにしてもよい。
今日、アメリカのビジネスで一番最先端を行くのはマイクロソフト社といわれているが、そのマイクロソフト社はこのコースの出発点のシアトル市の郊外にある。シアトル市は以前は航空機産業の町といわれて来たが、今やコンピュータ産業の町といえる。
シアトル市を出発、地元に住む日系人にタコマ富士と呼ばれるカスケード山脈一の高山、レニヤ山に立ち寄りオレゴン州のポートランド市へ。
ポートランド市からは、太平洋岸の美しい海岸線に出る。そして、名門オレゴン大学のまちユージーン市へ。ここからしばらくインターステイト5号線に戻って南下、また海岸線のコースに戻りカリフォルニア州の「州の木」になっていて、巨木で知られるセコイヤの木よりも更に高い、レッドウッドの森を訪ねる。
しばらく美しい海岸線を南下、西海岸一のリゾートと言われるサンフランシスコの南のカーメルの開発が進む以前の様子を彷佛させてくれるメンドシーノ村を訪ね、サンフランシスコ市へ。
サンフランシスコ市からはコンピュータ産業の町として最初に脚光をあびたシリコンバレーの中心都市サンノゼ市へ。そして西海岸一のリゾートと言われるカーメルのあるモントレー半島へ。カリフォルニア州の歴史を残すいくつかのミッションを訪ねながら、終点のロサンゼルス市へ。
それぞれの都市の市内コースは別に用意してあるので今回は省略。
|シアトル・コース|サンフランシスコ周遊コース|ロサンゼルス/シカゴ・コース|
インターステイト5号線のSouthで出発。
州都タコマ市の手前で州道7号線のSouthでタコマ富士と地元の日系人の間で親しまれているレニヤ山国立公園へ。レニヤ山は標高4394メートルもあるカスケード山脈一の高山だ。
インターステイト5号線の途中から州道706号線にはいる。西海岸諸州を南北につなぐカスケード山脈からシエラネバダ山脈につながる山脈はロッキー山脈とは違い、平地からいきなり急激な山道に入って行く様になっている。山の美しさを真正面にみられるパラダイスのビジター・センターまで車で登ってみることができる。
パラダイスのビジター・センターからエンジン・ブレーキを十分利かせながら下って、州道7号線のSouthを更に進み途中から国道US12号線のWestへ、そしてインターステイト5号線のSouthでオレゴン州のポートランドへ出る。
全行程ノンストップで約7時間。途中大爆発の噴煙で世界中の気候に影響を与えたマウント・セント・ヘレンの麓を通るので、立ち寄る事もできる。
シアトル |
レニヤ山国立公園 |
インターステイト5号線のSouthから国道US26号線のWestで太平洋岸へ。1時間ほどでキャノン・ビーチへ着く。
ここから国道US101号線のSouthで太平洋岸沿いに南下。チーズ工場を見学できるティラムック・チーズ工場はこの地方の美しい自然のなかで作られる牛乳を集めて作るアメリカ有数のチーズメーカー。
また、この先の海岸線沿いに、美味しいカニやエビを食べさせてくれる店が何軒もある。
フローレンスから先にはオレゴン・デューン国立リクレーション・エリヤがあり、砂丘をデューン・バギィーでドライブする事も出来る。
フローレンスから州道126号線でオレゴン大学の町ユージーンへ。国道US101号線はカーブが多く、スピードもあまり出せないので時間に注意。
キャノン・ビーチ |
ティラムック・チーズ工場 |
|
65マイル制限 |
スクールゾーン |
オレゴン大学は州道126号線からインターステイト5号線のSouthに乗りかえるとすぐの州道99号線を出た所にある。
インターステイト5号線のSouthに乗りグランツパスまで進む。国道US199号線のSouthで再び太平洋岸へ。途中、州道46号線でオレゴン・ケイブ国定公園に立ち寄る事もできる。
そしてカリフォルニア州との州境を通過。太平洋岸へ出た所で国道US101号線のSouthにまた合流。国道US101号線のSouthはすぐレッドウッド国立公園に入る。
更に国道US101号線のSouthを進みユリーカを通り州立公園になっているレッドウッドの森などをぬけ、レジェットLeggettから州道1号線のSouthへ。
閑散とした海岸線のコースを進むと美しい海岸の村メンドシーノに到着する。村内か手前のフォード・ブラッグに小さなモーテルがあるくらいの小さな村だ。
オレゴン大学 |
レッドウッドの森 |
アーティスト・コロニーのメンドシーノではアート・センターを訪ねたりメイン・ストリートのギャラリーを訪ねる。
メンドシーノからは州道1号線のSOUTHで進み、すぐ州道128号線のSouth、更に国道US101号線のSouthでゴールデンゲイト・ブリッジへ進む近道もあるが、ポイント・レイズ国立海岸公園に寄ることの出来る州道1号線のSouthを更に進む。
国道US101号線のSouthに出る前に、セコイヤの巨木の森ミュアー・ウッズ国定公園にも立ち寄れる。
国道US101号線のSouthでゴールデンゲイト・ブリッジを渡ると、そこはもうサンフランシスコ市内だ。
メンドシーノ |
ポイント・レイズ国立海岸公園 |
サンフランシスコ市内のゴールデンゲイト・パークの中を抜けているカリフォルニア州道1号線のSouthで出発、太平洋岸沿いに進む。片側1車線だが美しい海岸線のドライブだ。
弓か半月のように見えるハーフムーン・ベイ、海岸線の木の遊歩道ボードウォークで知られるサンタ・クルーズなどを過ぎ、モントレー湾をぐるっとまわった所がモントレー半島だ。
このモントレー半島を一周する17マイル・ドライブは是非行ってみてほしい所だ。
ギャラリーやミッションで知られるアーティスト・コロニー、カーメルの町の目抜き通りオーシャン・アベニュを海岸の方へ進みカーメル・ビーチに出る手前で右折すると、17マイル・ドライブのカーメル・ゲイトに出られる。
私有地内を走るので有料道路になっているが、ペブル・ビーチのゴルフ場やアメリカ有数の別荘地を垣間みることができる。
夕食は、ペブル・ビーチのゴルフ場の19番ホール“クラブ19”かカーメル市の市長のクリント・イーストウッドの店、Hog's
Breath Inn、またはモントレーのキャナリー・ローの Sardine Factory などはいかがだろうか。
サンフランシスコ |
サンノゼ |
カーメルから州道1号線をサンフランシスコの方に戻りすぐ州道68号線で、小説家スタインベックの生家もある町、サリナスSalinasへ。
ここから国道US101号線のSouthへ。この国道US101号線は別名エル・カミノ・リアル、El Camino Real 街道とよばれカリフォルニア州がまだメキシコ領だった頃にいくつものミッションが街道沿いに建てられていたものが残っている。
サン・ミゲルの10番ストリート 10th Street を出た所にあるサン・ミゲル・ミッションは1797年に建てられたものだ。サン・ルイ・オビスポのサン・ルイ・オビスポ・ミッションやサンタ・バーバラのサンタ・バーバラ・ミッションなど、同時代の建物がそれぞれの町の中心街に残っている。
この国道US101号線はサン・ルイ・オビスポで海岸線を延々と走ってきた州道1号線と合流しロサンゼルスへ向かう。
シャーマン・オークス Sherman Oaks でロサンゼルス市街のバイパス、インターステイト404号線South に乗換えればロサンゼルス空港へ出られる。
ロサンゼルス市のダウンタウンへはそのまま国道US101号線 South を進む。(ロサンゼルス市は、<その11>のコースを参照)
カーメル |
カリフォルニア街道に |