多彩な顔ぶれ
構成メンバー
この「西表島エコツーリズム協会」の性格は、多彩な顔ぶれ–構成メンバーを見ると少解いただけるだろう。現在、会長は地元のシーカヤック・ガイド、副会長は旅館経営者と遊覧船会社の経営者、事務局長は干潟生物の研究者である。名誉顧問に竹富町長、顧問に営林署長と国立公園・野生生物事務所所長、地元郷土史家、エコツーリズム研究者らを迎えている。
正会員には民宿・旅館、ダイビングガイド、シーカヤックガイド、遊覧船会社、ガソリンスタンド、レストラン、ダイビングスクール、農業、漁業、レンタルカヌーショップ、染織工房、大学研究機関、環境庁職員、みやげ物屋、レンタカー会社、タクシー会社など様々な職種の人材が参加している。これらはすべて西表島の住民だ。
ご存じの通り、エコツーリズムは観光業者と観光客だけが作り上げるものではない。自然・文化をガイドするインタープリターが存在し、資源の分布や変化の状態を把握する科学者の協力があり、情報をストックし組み立てる能力がある人材がおり、さらに宿泊施設や交通機関、また観光客に地域の自然・文化とのつきあい方を教えるガイドラインがあり、といった多面的な体制が求められるものださまざまな分野の人々が参加し、それぞれの役割を果たして初めて成立するものである。幸運にも、西表島エコツーリズム協会は最も理想的な組み合わせでスタートしたといって良い。
また、「西表島エコツーリズム協会」のユニークかつ徹底しているところは、正会員は島の住民に限る、としていることだ。島外の住民は賛助会員となる。その理由は、協会の目的をごらんいただけばご理解いただけるだろう。