欧州初の体験ワイナリー「シュロス・ヴァッカーバルト」へ
欧州初の体験ワイナリー「シュロス・ヴァッカーバルト」
「シュロス・ヴァッカーバルト」へは、ワイナリーの名前が付いた停留所「Schloss Wackerbarth」です。
もしくは「Radebeul West (Flemmingstraße)」で下車し、そこから5分ほど歩いてアクセスもできますが、今回は前者の停留所で下車します。
トラムを降りてから、そのまま乗ってきたトラムの進行方向に向かって歩くと、大きな看板がでてきます。
「シュロス・ヴァッカーバルト」へは、この先の角を右に曲がります。
すると左手にワイナリーの工場の建物が見えてきます。
「シュロス・ヴァッカーバルト」の入口は、この少し先にあります。
ワイナリーの入口に到着しました。右にあるガラス張りの建物がワイナリーショップ。ワイナリーで催行されている各種見学ツアーの申し込みは、この建物内の入口付近にあるチケットカウンターで行います。
「シュロス・ヴァッカーバルト」では、外国人観光客向けに英語・ロシア語・チェコ語に対応したオーディオガイドを無料で貸し出しています。
ここが、ザクセン州立ワイン醸造所の「シュロス・ヴァッカーバルト」です。
一般に開放された欧州初の体験ワイナリーで、ドイツ語で「ゼクト」と呼ばれるスパークリングワインの醸造所としては、ドイツで2番目の規模を誇ります。
お天気に恵まれたこの日、イースターの週末ということも重なって多くの人が訪れていました。
敷地内に入って右側に見える八角形の建物が、シュロス・ヴァッカーバルトのシンボル「ベルヴェデーレ」です。
エレガントでロマンティックな内壁が施されたこのサマーパレスは、ウェディングやレセプションの会場として地元でも人気とのこと。
そのベルベデーレと向き合った場所に、バロックスタイルの城館「シュロス」があります。
1726年に宮廷建築家、ヨハン・クリストフ・クネッフェルが手がけたこの城館の1階部分には、大理石のタイルとマイセン磁器が目を引く「ガーデンホール」があります。
こちらは上層階にある「ワインライブラリー」。この他にも趣の異なる素敵な部屋がいくつかあり、イベントなどで貸し切ることもできます。
今度はブドウ畑へ上がってみましょう。
ザクセンでのワイン造りの歴史は、850年以上前の修道士たちがミサのために醸造していた時代にまで遡ります。
このワイナリーは、帝国伯爵のクリストフ・アウグスト・フォン・ヴァッカーバルトが着手したものです。
シュロス・ヴァッカーバルトのブドウ畑は、急な斜面に作られています。
これにより、ブドウの生産に必要な日照量も確保することができます。
ザクセン最大級の面積を誇るこの畑では、リースリング種をメインにトラミナー種、ヴァイスブルグンダー種(ピノ・ブラン)、ドルンフェルダー種などのブドウが育てられています。
斜面に作られたブドウ畑から見たシュロスは、こんな感じです。
畑の上、入口方面にあるのが「ヤコブシュタイン」。
この場所から、ラーデボイルの美しい街並みが一望できます。
「ヤコブシュタイン」のちょっと下に、ちょうど良いビューイングスポットを見つけたので一休み。
そこにボ~っと座っていたら、通りがかった地元の女性が近づいてきて、声をかけて下さいました。
ザクセンに限ったことではありませんが、ドイツの人たちは本当によく声をかけてくれます。
見知らぬ人と相席したり、気さくにおしゃべりが楽しめてしまうのも、ドイツの大きな魅力です。
ローカル度、益々アップです!!