Part 4: バイユー

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バイユー大聖堂のライトアップ



ポントルソンからの列車は 10分ほど遅れて 20:20にバイユーに着いた。
駅前の星無しの Hotel de la Gare に宿を取る。宿代 100ff(2千円)。

夕食にポタージュとオムレツを摂る。出てきたのは直径25cm深さ7cmくらいの鍋一杯のポタージュと、縦25cm、横10cmくらいのジャンボオムレツ。超特大のオムレツと格闘して、もう一歩も動けない気分ではあったが、何とか気力を振り絞ってライトアップされた大聖堂を撮りに出かける。

 

鮮やかな木組みの家(左)と 大聖堂(右) 


翌朝は、まず大聖堂へ出かけ内陣のアーチや回廊を見て回ってから、有名なタピスリーを見に征服王ウィリアム・センター(Centre Guiaume le Conquerant)へ。

征服王ウィリアム・センター


征服王ウィリアムセンターの展示は3階で構成されている。
1階:タピスリー実物とミュージアム・ショップ
2階:タピスリーのレプリカによる図解と武具などの展示
3階:レプリカ解説映像の映写室 


 「王妃マチルダのタピスリー」は、上下幅は50cmと短いが長さは70mに及び、実際に見てみるとその長さに驚かされる。麻色に8色の糸で刺繍を施してあり、英国の王位継承権をめぐるウィリアムとハロルドの争いの経緯から1066年のヘイスティングスの戦いまでを描いてある。タピスリーは痛みやすいのだろう、実物を展示してある部屋は暗くて、照明はほんの申し訳程度。2階と3階で事前に「予習」してから、実物と「ご対面」となる。

なお、「ウィリアムの王妃マチルダが命じて作らせた」という説は誤まりであると証明されているが、「王妃マチルダのタピスリー」という名前は残った。

町で見かけた堰と水車



町を散策して駅へ戻り、バスでオマハビーチへ向かう。


【ミニ・メモ】  Bayeux (バイユー)


バイユーはカンから西へ約30km、パリからはシェルブール行きの列車で2時間~2時間半で着く。
旧市街は大聖堂を中心に半径1km以内にほぼまとまり、駅も比較的近い(大聖堂まで800mくらい)。

「ノルマンのイングランド征服の過程を描いた「王妃マチルダのタピスリー」で有名。また、「史上最大の作戦」で有名な第二次大戦のノルマンジー上陸作戦の行われたオマハビーチやゴールドビーチに近い。

大聖堂は12世紀から何度も建て増されて、ほぼ15世紀には現在の外観の完成を見ている。ノルマン・ゴシック・スタイルの典型とされ、後陣や中央の塔はその特徴をよく現しており優美な姿を見せている。


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