ウィーン楽友協会ホールとコンツェルトハウスが公演再開
今年、ホール建造から150周年を迎える「ウィーン楽友協会」は、新型コロナウイルス(Covid-19)の影響で3月中旬よりホールを閉鎖し、6月末までの2019/2020シーズンの全プログラムの中止を発表していたが、先ごろ来場者と演奏者の健康を守ることを第一に、国の定めた感染防止規制に則った形で6月5日から28日までの新プログラムを決め、公演を再開させた。
以下は、国の定めた感染防止規制に則っ形で実施している予防策。
これからの<ウィズ・コロナ演奏会スタイル>として、ひとつのモデルとなりそうだ。
〔ウィーン楽友協会〕 公演時の感染予防対策
- ソーシャル・ディスタンス(最低1メートル)を考慮し、席数を制限。立ち見席はなし。
- 楽友協会の建物に入る際はマスク着用(口と鼻を覆うものでも可)。
着席したら、演奏中はマスクを外すこともできる。 - 建物とコンサートホールへの入場は、開演30分前から。
- 消毒剤ディスペンサーを常備。
- ホワイエ、クローク、トイレの前、トイレは他人との距離を十分に取る。
- クロークは無料で利用可能。
- 公演は、大人数を避けるために、休憩なしで50〜70分間(コンサート前後のビュッフェ営業はなし)。
- ホールの座席は、他者との距離を法的規制で定められている。
運営上の理由から、同居人でも並んでの着席はできない。
チケットに明記された席に着く(席の交換は不可)。 - コンサート終了後は、速やかに建物を退出を。
- 病気の症状が出た場合は、演奏会の鑑賞を控える。
また、同様に「コンツェルトハウス」も6月から公演を再開。こちらは2~4人が並んで座れ、他の聴衆とは一定の距離をとる別ルールとなっている。
なお、感染防止のため、オーストリア国内でのイベント催行の最大人数は5月29日から屋内・屋外ともに100人まで、7月1日からは屋内250人まで、屋外500人まで、8月1日からは屋内1.000人まで、屋外1.250人までに規制。今後は、このルールに沿って催行人数が増えていく。「ザルツブルク音楽祭」が7月催行を断念した背景には、この人数制限が関係していたと見られる。
Konzerte im Juni 2020 im Musikverein
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