パンデミック後のイタリアの現状と観光再開情報

2020年06月13日 掲載

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ミラノ


ミラノにある美術館・博物館は、5月26日から徐々に一般公開を再開している。5月29日からはミラノ大聖堂が観光客の入場を再開した。ミラノのバールやレストランに閉店時間の制限は設けられていないが、テーブルのサイズと椅子の数を管理すること、午後7時以降は持ち帰り用のアルコール販売をしないことが条件付られている。

スフォルツェスコ城の博物館と展示会は一時的に公開されておらず、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の《最後の晩餐》は「15分毎に5名」の入場制限を設けて5月9日から再開、ブレラ美術館は時間制限を設けた上で完全予約制として再開している(入場無料)。


ヴェネツィア


観光客向けのゴンドラを6月3日から再開。利用者にはマスクの着用を求めていないが、船頭は手袋とマスクの着用が必須。乗降時の手助けも禁止されている。他の利用客との距離を保つため、座席には目安となるテープが張られている。同時に乗船できるのは6人まで。また、ゴンドラ乗り場では作業員によるゴンドラの消毒が義務付けられている。

ヴェネツィア市長と観光局は、観光客が以前のレベルに回復するまで少なくとも1年はかかると予測しており、パンデミックからの復活を象徴する場になって欲しいと、7月に恒例行事の「レデントーレ祭」の開催を予定している。


フィレンツェ


6月12日現在、すでに再開されているのは大聖堂アカデミア美術館フェラガモ博物館ヴェッキオ宮殿ボーボリ庭園ウフィッツィ美術館。州内にあるピサの斜塔や、ヴィンチ村にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの生家や美術館も一般公開されている。

デパートや小売店ではマスクを着用。入店の際に手を消毒し、ビニールの手袋を着用。さらにソーシャル・ディスタンスの確保のルールを厳守し、一度に入店可能な人数を制限して営業を再開している。


ローマ


バチカンでは、サン・ピエトロ広場でローマ法王が数ヶ月ぶりに日曜日の祈りを捧げた。現在、サン・ピエトロ大聖堂は個人客のみに再開している。5月18日からは会期が延期されていた『ラファエッロ1520-1483展』は完全予約制、人数制限を定めて8月30日までスクデリエ・デル・クイリナーレで開催中。

また、6月1日からヴァチカン美術館コロッセオが、6月2日からアラパチスフォーリ・インペリアーリがガイドラインを設けて一般公開を再開した。その他、ボルゲーゼ美術館カピトリーノ美術館国立近代美術館パラッツォ・デッレ・エスポジツィオーニも再開している。


ナポリ


サン・テルモ城マードレ美術館ピオ・モンテ・ミゼリコルディア、6月2日からはカポ・ディ・モンテ美術館が再開している。ポンペイも15分毎の入場制限を設けて一般公開が再開されている。

レストランやバールではビュッフェ禁止、各テーブルと椅子の間隔を設ける他、14日前まで予約表での保管が必須。海水浴はパラソル、ビーチベッドなどの間隔を保つことを条件に許可されており、人が入れ替わる度に消毒が義務付けられている。


ピエモンテ州


1泊の料金で3泊と泊まれるパッケージ「l Piemonte moltiplica la tua vacanza per te」を発表予定。
美術館・博物館などの開館情報は、随時観光局のウェブサイトで更新されている。
https://piemonte.abbonamentomusei.it


ロンバルディア州


州内観光では、屋外でもマスクもしくは代用品の着用が必要。ビーチでは体温37.5度以上あると入場禁止になるなど、様々な規定が設けられている。
https://www.lospiritodelpianeta.it

クレモナ:6月末までFacebook上でライブコンサート「Cremona Musica Web Festival」を開催。
マントヴァテ宮殿などの公開を再開。
ベルガモ市営ミュージアムは全館公開。カラーラ美術館では『カラヴァッジョ展』も開催。


フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州


海水浴場:4大海水浴場はオンライン予約制。ビーチパラソルなどは、独自のソーシャル・ディスタンス対策を実施。
自然エリア: FVG内すべて基本的にオープン。ロープウェーのチケットは、あらかじめオンラインで購入できる。


アルト・アディジェ県


7月31日まで大人数が参加するイベント禁止。再開している博物館は、オンラインで確認できる。
http://www.musei-altoadige.it/it/riaperture.asp


トレンティーノ地方


博物館は1ユーロで入場可能の特別対応を実施。自然エリアのブレンタステルヴィオサン・マルティーノエリアはすべてオープンしている。


エミリア・ロマーニャ州


9月からワインや食のイベントを再開予定。ビーチパラソルの周囲は12メートルの空間とる。

パルマ:「イタリア文化首都」は2021年も続行。中断されていたイベントは、2020年後半に開催予定。
FICO(ボローニャ):6月2日に再開
ラヴェンナ・フェスティバル:6月21日よりロッカ・ブランカレオーネで開催予定。
フェリーニ博物館(リミニ):2020年末にオープン予定。


トスカーナ州


ワインや食のイベントは9月から開催予定。ビーチパラソルなどは、ソーシャル・ディスタンスの範囲を広げるなどの対策を実施している。

ピサ:斜塔のあるドゥオーモ広場は、5月30日から一般公開。
プッチーニ・フェスティバル:開催予定。
http://puccinifestival.tm.bestunion.com/biglietteria/listaEventiPub.do 


マルケ州


ロッシーニ・フェスティバル:開催予定
https://www.rossinioperafestival.it/archivio-news/ecco-i-cast-del-rof-2020 
州内での自転車・アウトドア体験PR:
http://www.marcheoutdoor.it


バジリカータ州


ランフランコ宮殿博物館(マテーラ):オープン


プーリア州


海水浴:9月30日までオープン。各スポットでは常にソーシャル・ディスタンスを維持。
自然エリア:サイクリング、スポーツバイクエリアはオープン。


シチリア州


6月8日から9月30日までシチリア在住者以外は「SiciliasiCura」という健康状態をモニタリングできるアプリへの登録が必須となる。商店、商業センター、アウトレット、市場、手工芸、美容院、理髪店、手捨て、主なレストラン、ピッツェリア、バール、海水浴場、博物館、考古学地区はオープンしている。


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