ドイツ観光局が「AIインフルエンサー」を発表
ドイツ観光局が、ドイツ旅行のさらなる観光促進に向け、AIを活用した「AIインフルエンサー」プロジェクトを初始動した。名前は「エマ」。インタラクティブなブランドアンバサダーは、バーチャル空間で24時間・365日、ドイツでのリアルな旅行体験や個々の出会いにインスピレーションを与える。
ドイツ観光局では、ドイツ政府の目標に沿う将来を見据えた観光促進に尽力。より持続可能でかつ競争力の高いインカミングツーリズムのために、3本柱の戦略でまず外部に向けた知識の共有を行い、これを支援する形で組織内での持続可能性イニシャティブと組み合わせている。同局の日常業務にはすでにAIアプリケーションが組み込まれており、とりわけマーケティングにおいての活用は多岐にわたる。
ドイツ観光局のAIインフルエンサー「エマ」
この「エマ」は、AIで生成されたデジタルヒューマン。高度なディープラーニングアルゴリズムと、大規模言語モデル（LLM）を持ち、世界20以上の言語でフォロワーとチャットのやり取りが可能。「ドイツ観光局のデジタルコミュニケーション戦略の中心的かつ欠かせない存在に成長させること」を長期的なビジョンに掲げ、2024年末までには同局のナレッジグラフのリアルタイムデータにも、アクセスができるようになるという。
ベルリン出身の「エマ」は、デジタルの世界に生きる現代的なオープンマインドの女性。年齢は30代半ば。技術と旅行に興味を持ち、情熱的にドイツ国内を旅している。
インスタグラムのアカウント（@EmmaTravelsGermany）を持ち、フォロワーにドイツ旅行のインスピレーションを与えるだけでなく、旅に同行し、彼女の体験をエンターテインメント性と情報性を持って共有。将来的には個々の興味に応じた旅行ルートを作成する「パーソナル旅行ガイド」としての活躍も期待されている。
本プロジェクト始動に際し、ドイツ観光局のペトラ・ヘードルファーCEOは「エマをAIインフルエンサーとして発表することで、私たちのデジタル戦略において新たな一歩を踏み出した。AIアプリケーションは、私たちのブランドコミュニケーションの補完として、また技術的支援として重要な役割を果たしているが、これはドイツでの旅行体験や人々との出会いを代替するものではなく、旅行者のカスタマージャーニーの最適化を目指すものである」と述べている。
Hello, i am Emma :) #visitgermany
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