バリ島の宗教的祝日「ニュピ」に関する注意
バリ・ヒンドゥー教を信仰し、「ウク暦」と「サカ暦」の2つの暦に従って生活すバリ島の人々。「ニュピ」はそのサカ暦の新年(2014年は3月31日)を指し、バリ・ヒンドゥー教徒にとってこの日は精神修養に専念する最も重要な日であり、インドネシアの国の祝日にもなっている。
ニュピの当日、バリ・ヒンドゥー教徒は瞑想してバリ島から悪霊が去るのを待つ。島内では火や電灯は一切使われず、いかなる活動をしてはならないのが決まりとなっている。また、レストランや店舗などの商業施設も営業が一切禁じられる他、航空機の離発着や交通機関も制限されるなど、例え外国人であってもこれら静寂を妨げる行為は禁止されている。
そのためン・グラライ国際空港では、トランジット便を除くすべての国際線・国内線の航空機の離発着が中止され、トランジットの乗客以外の乗降も認められない。また、船舶も同様にバリ島の全ての海港が閉鎖され、海運サービスの提供も禁じられる。
これらは警察、医療機関、消防等の治安・人命にかかわる緊急を要する場合のみを除き、バリ島内のいる全ての人間に適用されることから、外国人観光客であっても屋外での行動は一切不可能。従って観光客も滞在中の宿泊施設からの外出はできなくなる。
こうしたことから該当日にバリ島内に滞在予定の方は、当日のビーチ、プールやレストラン利用の可否などについて、利用する旅行会社やホテルへの事前確認が望ましいだろう。なお、ガルーダインドネシア航空のウェブサイトには、日本からバリ島への直行便運休スケジュールが掲載されている。
(写真はイメージです)
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