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エコツーリズムと海外旅行 2 |
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ますます成長するエコツアー市場 |
エコツーリズムアドバイザー |
ローリー・ルーベック |
日本では旅行会社の多くがエコツーリズムは非常に小さな限られた市場であり、利益は小さく、環境への財政的支出がともなうものだと思っているようです。確かにエコツーリズムはすべての人にアピールするというものではありません。エコツーリズムはマスツーリズム(大衆旅行)とは違います。日本人観光客の大部分は依然としてデラックスなリゾートや便利なサービス、清潔さなどを求めますが、この新しいエコツーリズム市場は箇所uu評価すべきものではありません。 統計によると、自然志向の旅行及び冒険旅行はアメリカでももっとも成長している分野であり、旅行販売の10%以上を占めています。 旅の快適さを求める旅行者の多くが、同時に自然志向の旅行にも大きな感心をもっていますので、この市場の可能性は大変大きいと言えます。従って一般ツアーの中から人気のある旅行商品にどのような改良を加えればエコツーリズムとしての資格を得ることができるかを調べるべきです。これは生態系や文化に与える悪い環境を出来るだけ小さくし、訪問先の地域住民の利益をさらに大きくするという観点から検討することを意味します。減らすべき悪影響の例としては、次のようなものがあります。 スキューバーダイバーは珊瑚礁を傷つけないように訓練されますが、その一方で休日だけシュノーケリングをする人は自分たちが珊瑚礁の上に立つことや珊瑚製品を買うことでそれを傷つけているなどとは考えもしません。ツアー・ガイドが情報を与えるだけでも、この種の破壊を大いに減らすことになります。 | |||
問題は、たくさんの人が訪れる自然豊かな目的地がいつまでも美しく市場価値を保てるかということです。多くの景色が美しい魅力を失いつつあり、多くの独特な文化が我々自身の文化に奇妙に似た一般的なものに急速にかわりつつあります。 また、絶滅の危機に瀕した種について何も知らない旅行者の需要を満たすために、多くの野生生物がおみやげ生産工場にこっそりと消えているのです。 |
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キャンプやスポーツ用品店、四輪駆動のジープ、スキューバダイビングショップ、それに関連する協会や出版物が非常に増えていることを考えると、日本で今後冒険旅行がはやることは明らかです。テレビのクイズ番組では遠く離れた地での冒険や文化について視聴者に知識を与え、雑誌は新しい未知の土地に対する旅行への欲求をかきたてます。 |