水上歩行の名人 レンカク


レンカク(Jacana)は、水性植物のたくさん生えた広くて深い沼地に生息しています。スイレンの葉っぱの上などを尾を打ち振り頭をちょこちょこ動かしながら巧みに歩き回る姿はちょっとコミカルです。


長く伸びた足の指やツメ、長い脚、長い翼、そして短い尾羽は、他の鳥とはかなり違った形態ですが、水に浮かんでいる植物の上を軽快に歩くのには大変適しています。頭の上のピンク色のこぶも特徴的です。日中、昆虫や水性植物の種や若芽などを食べています。危険な場面に遭遇するとじっとして動かなくなってしまったり、雛を守るためにあたかも翼が折れたかのようにじたばたと翼を打ち振りながら注意をそらすような行動をとります。レンカクには水掻きはありませんが、水に潜ったり泳いだりすることが出来ます。
トサカレンカク
(Comb-crested Jacana)

カカドゥー自然観察ノート<目次>に戻る

前のページ

次のページ