ストックブリッジ

お洒落な店が並ぶストックブリッジ周辺

 

お洒落で人情溢れるニュータウン「ストックブリッジ」

 エジンバラの中心から北へ20分程の場所にあるストックブリッジは、エディンバラの中でも賑わいのある新しい町だ。
「町の中の村」とも称されるこの一帯は1801年に掛けられた一本の橋「ストックブリッジ」で結ばれており、目抜き通りのカムリー・バンク・ロードやノースウェスト・サーカス・プレースを中心に、お洒落なショップ、カフェ、デリやパプが軒を連ねている。

 「スコットランドらしい宿に泊まりたい」というこちらの意向をくんでスコットランド観光局のスタッフが今回の滞在先に紹介してくれたのが、このストックブリッジにある「シックス・メリーズ・プレイス・ゲストハウス」だった。

 エジンバラをこよなく愛するというスタッフが働くこのゲストハウスは3階建、わずか8室の小さな宿泊施設だが、建物全体が暖かな温もりに包まれていて、まるで我が家に戻ったかのような居心地の良い空間が広がっていた。到着時には熱烈な歓迎を受け、その後まもなくスーツケースのハンドルが壊れるというハプニングもあったが、こちらが助けを求める前にドライバー片手に部屋へ駆けつけ、一緒にハンドルを直してくれたそのスタッフの優しさに思わず感激した。
 
 ゲストハウスを出て、気の赴くままにストックブリッジを散歩していた時の事だった。
広い道に出たので「どの辺りだろう?」と自分のいる場所を確認すべく地図を開いたまさにその瞬間、

 「Can I help you ?」

という声が響き渡った。

 

パブ・レストラン
「ストックブリッジ・タップ」
ストックブリッジの目抜き通り
「N.W. サーカスプレイス」
ゲストハウス
「シックス・メリーズ・プレイス」


 一体何事かと驚いて声のした方に目をやると、そこには一人の少女の姿。。制服と思われる>紺のブレザーにタータンチェックのスカートを身にまとった、ブロンドの巻き髪が愛らしい少女だった。見たところまだ10歳位だろうか・・・。

少女はすぐさま私のところへ駆け寄ってきて、心配そうに私を見つめながら再びこう言った。

「Are you OK? Where would you like to go?」

特に目的地もなかったのだが、少女の心配そうな眼差しを見ていたら何だかそう言ってしまうのも気が引けたので、地図の適当な場所を指差してそこへの行きかたを尋ねた。すると彼女は親切丁寧に道を教えてくれ、礼を言うとその場を走り去っていった。その後ろ姿はどこか誇らしげにみえた。そして、英語が通じるかどうかもわからない外国人に話しかけてくれた彼女の勇気ある行動に、声を掛けられたこちらもほんわかとした優しい空気に包まれた。

 エジンバラという町は実に不思議な町である。欧米の大都市にありがちな有色人種に対する差別や、冷たい視線などは感じられない。気軽に声を掛けてくれたり、すれ違いざまに目が合うと微笑み返してくれる若者も多く、ふと気づけば自分が外国人旅行者であるということすら忘れさせてくれる。
人種や国籍に関係なく、訪問者を温かく迎え入れてくれるスコットランドの人々。その温もりや懐の深さを、ぜひ体験してみてほしい。
 


エジンバラのグルメスポット

 当然のことながら、歩き回ればお腹が空く。そこで、エジンバラ散策の途中に立ち寄りたいお勧めレストランを紹介しよう。

 一般に英国の食事と言いうとなかなか「大味」というイメージが拭えないが、フレンチ、イタリアン、エスニック料理などをヒントに創意工夫を凝らした現代的な英国料理「モダン・ブリティッシュ」の普及により、近年は英国の食事情も随分と変わってきた。

 だが、数多くの伝統料理を有するスコットランドの食事はそれ以前から定評があり、エジンバラにはこうした伝統料理が味わえるレストランも多い。

 スコットランドの代表的な伝統料理と言えばは、やはり「ハギス」。バーンズ・サパーのメインディッシュでもあるこの「ハギス」は、茹でた羊の内臓をハーブや玉ねぎと一緒に腸詰めにした料理だ。見た目は少々グロテスクだが、味は濃からず薄からず、アクセントにスパイスが効いていて実に美味しい。多くのレストランでホームメイド・ハギスを扱っているほどの人気メニューだ。

 もう一つ、スコットランドの定番メニューと言えば「スコットランド風 牛フィレステーキ」だろう。エジンバラでこの牛フィレステーキを食べるのであれば、お勧めしたいのがロイヤルマイルにある「ウェッジウッド・ザ・レストラン(写真左上)」。スタイリッシュな店内では、繊細に味付けされた料理の数々が堪能できる。量も適量で、コストパフォーマンスも良い。

 この牛フィレステーキを、ミディアム・レアで注文。すると、上品にポテトフライが添えられたフィレステーキ(写真右)が運ばれてきた。肉質も良く非常に良く、パサパサ感は全くない。焼き加減も申し分なしだ。また、ソースに加えられた粒胡椒が弾けると、口の中が軽くリセットされ次の一口も美味しくいただける絶品だ。
この他にも同店では、スコットランドで水揚げされた魚介を使った料理も用意されている。中でもホタテ料理は、日本人の口に合うだろう。

 もっとスコットランドの伝統料理を中心に味わいたいという人にお勧めしたいのが、ダブリン・ストリートにあるレストラン「スタック・ポリー(写真左)」だ。

 エジンバラ市内に3つの店舗を構える人気店で、中でもこのダブリン・ストリート店は大人の隠れ家的な雰囲気で、重厚な石壁の店内に木製のテーブル、そしてタータンチェックが品良く配置されている。スコッチウィスキーの品揃えも豊富で、新鮮な食材をふんだんに使った伝統料理や狩猟料理がと共にお酒も楽しめる。
品良く盛り付けられた料理は見た目よりもボリュームがある。グランドメニュー以外にも季節のメニューや、お得なダインアウト・メニューなども提供されている。

 もっとカジュアルにスコットランド料理を楽しみたいという人は、ジャマイカ・ストリートにあるバー&ビストロ「イグル」へ。小さな店だがワインなどの品揃えも充実している。地のオーガニック食材を使ったちょっぴりワイルドで本格的な料理が、手ごろな価格で楽しめる。スタッフは皆フレンドリーで、ここではWIFIも無料で利用できる。

 ここに紹介した以外にも、エジンバラにはカジュアルからファイン・ダイニングまで多種多様なレストランがある。観光と合わせてグルメ・チェックの方もお忘れなく!
 


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