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街一番のステーキハウス


 この後総督官邸の北側、真向かいにあるドブロブニク観光局の事務所でPRマネージャーのミリヤナ・ダレールさんとザグレブから、レガッタに参加してこの企画をオーガナイズしているミリヤナ・ジリッチさんの二人のミリヤナさんに囲まれて、この地のお話を伺いながら食事を共にした。

 食事はこの街一番のステーキハウスに案内された。

 やはりドブロブニクではアドリア海の魚を食べたい、と奇妙な結果となって、ハーブで作ったトラヴァリッツアという食前酒から始まって、土地の白ワインが白身の魚によく合って大いに食事を楽しんだ。

 「実は私がこのドブロブニクを初めて訪ねたのは1960年、今から35年前で多分お二人とも生まれていなかったと思いますよ」と言うと、「女性はやはり35歳以下でいたいものですね」という打てば響く答が返ってきた。 

 その頃は軍港のサダールまでしか舗装道路がなく、大変な悪路をフォルクスワーゲンを駆って、道なき道を、ここまで南下した思い出を話した。

 その時の日記の一説を紹介すると、


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