コラム: ケンタッキー州とテネシー州のバーボン・ウイスキー
バーボンを買えるファースト・チャンスとラスト・チャンス
最近ではアメリカン・ビールが日本でも評判の様だが、ビールはヨーロッパから麦やホップがアメリカに入って来るようになってアメリカでも盛んに作られるようになった。そしてアメリカの国民的飲み物までになったのだ。
しかしアメリカ本来の酒といえば、やはりバーボン・ウイスキーなのだ。アメリカ大陸が原産のコーンを原材料として作られているが、地方によって作り方に多少の違いがあるようだ。このコースのテネシー州とケンタッキー州はアメリカの中でも一番のバーボンの特産地だが、バーボンといえばケンタッキー・ストレイト・バーボンを思い浮かべる人が多い様だ。
そんなケンタッキー州に、あのアル・カポネが活躍した時代の「禁酒法」がまだ州法として残されているのには驚かされた。州の中の郡、そのカウンティーごとに禁酒法が適用されるところとされないところがあって、その境目に良くリカー・ストアー、つまり酒屋が建っているのでそのことが良く解る。
そこには大抵、禁酒法が適用される郡から外へ出る人向けには、「ファースト・チャンス」という表示がされていて、反対向きには必ず「ラスト・チャンス」と表示されているのだ。これは、ネバダ州などのようにギャンブルを認めた州と、認めていない州に分かれてるのに似ている。
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ファースト・チャンスとラスト・チャンス | | バーボン・ウイスキーの瓶 |
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