スペイン政府観光局、注目度ナンバー1のバスク料理でスペインの魅力を訴求
スペイン政府観光局の日本・韓国・台湾地区局長マジ・カステルトルツ氏は、冒頭の挨拶の中で集まった関係者に対して日頃のスペインへの送客に謝意を表すとともに、「美食は旅先での経験だけでなく、帰国後に友人や知人に伝えるなどの拡散効果も得られる」と述べ、今後も引き続きスペインのガストロノミーのアピールに力を入れていく方針であると語った。
レセプションでは、バスク出身の天才料理人、エネコ・アチャ・アスルメンディ氏が監修したアートな料理の数々が振る舞われた他、スペインギターコンクールで2位に入賞した横村福音さんによる演奏も披露され、来場者はスペインの魅力に酔いしれた。
世界最先端の美食が体験できるバスク地方
バスクはスペイン北部、フランスと国境を接する地方。独特な文化を有し、標準語にあたるスペイン語の他に、ヨーロッパで最も古いとされるバスク語を公用語としている。荒涼とした大地のイメージが強い中南部に対し、美しい山々と清らかな水に恵まれていることから「グリーン・スペイン」とも呼ばれるエリアである。
バスク地方には、中心都市ビルバオの「グッゲンハイム美術館」に象徴される近未来的な建築の数々やアートに加え、「料理クラブ」といった言葉で世界にその名を知らしめ、ピンチョスの食べ歩き文化の発祥地でもある美食の街サン・セバスティアンでは、「食のウィンドーショッピング」など他に類を見ない旅が体験できる。
世界中の注目を集めるバスク料理は、一般的な料理というよりも、まるで料理実験のような調理技術で知られている。味はもちろん、その中に楽しみや癒し、そして驚きまでもが潜む、美食をエンターテイメントのレベルへと引き上げた料理と言っても過言ではない。
テレビや雑誌で情報をキャッチしていても、実際に目の当たりにする光景や味わい、その感動は想像を遥かに上回り、食文化だけを体験するためにバスク地方を訪れる価値は十分にある。
バスク出身の天才料理人、エネコ
1977年にバスク地方ビスカヤ県に生まれたエネコ・アチャ・アスルメンディ氏(以下、エネコ)は、スペイン史上最年少でミシュラン3ッ星を獲得した若手の天才料理人。料理の技術だけでなく、環境を配慮した取り組みも高く評価され、彼の店は世界のレストラン BEST50 で「世界で最も持続可能性の高いレストラン」にも選ばれている。
そのエネコ氏が監修し、2017年9月に東京にオープンしたのが、今回のレセプション会場となった「エネコ東京」だ。店では「バスクのビストロ」をコンセプトに、無駄のないシンプル・スタイリッシュな空間で「美食とアートのバスク地方」が表現されている。
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