デンバーに新しいホテル「ザ・メイヴィン」がオープン
2017年4月、コロラドの州都のデンバーに新しいホテル「ザ・メイヴィン」がオープンした。このホテルが完成したのは、歴史的建造物が集まるロウドーの中心部。近年、再開発によりレストランやパブ、ライブハウス、ギャラリーなどが集まる人気のエリアで、かつて乳製品(dairy)の製造販売会社があったことから、「ザ・デアリーブロック」の愛称で人々に親しまれている。
ホテルは、デンバー国際空港と市街地を結ぶ列車の終着駅であるユニオンステーションから2ブロックという好立地にある。
11のスイートを含む全172室からなる「ザ・メイヴィン」は、コロラドを象徴する太陽光が最大限にとり入れられるようにと考慮された大きな窓が特徴。高い天井と相まり、広々とした空間を演出している。
モダンなロビーを手がけたのは、日本人建築家が率いるニューヨークのデザインスタジオ「Crème, Jun Aizaki Architecture and Design」。開放的なデザインをコンセプトに、スペース間の境界線が取り払われている。その結果、ロビーに隣接するコミュニティ・イベントスペース「ジ・アリー」との一体感が生み出された。そのロビーには数百点におよぶ地元のアーティストの作品が並べられ、定期的に入れ替えが行われる。
「ザ・メイヴィン」は、コロラド州のプロ野球チーム「コロラド・ロッキーズ」の公式パートナーホテルに指定されており、チームの本拠地となっているクアーズ球場から1ブロック(徒歩10分弱)という立地を活かし、野球観戦を組み合わせた数種の宿泊パッケージを提供している。
ホテルには、ネイティブアメリカンやメキシコからインスピレーションを受けた内装やメニューが特徴的なレストラン「カチナ・サウスウェスタングリル」が併設され、現代風にアレンジされた米サウスウエスト料理が味わえる。
一方、同じく併設の「ポカロラ・ソーシャルクラブ」では、ユニークなドリンク類を提供。メニューには州内で造られるクラフトビールが並び、地元の旬の食材を使った創作クラフトカクテルやスペシャルソーダなどにも興味がそそられる。
ホテルに宿泊客すると、滞在日数分のドリンクが無料で付いてくるというのも嬉しい。
ホテルのある「ザ・デアリーブロック」には店舗が続々とオープンしているが、全店が揃うのは2017年の秋になる見通しだ。
これらのショップの多くはコロラドを拠点とし、メイド・イン・コロラドやデザイン・イン・コロラドのアパレル、ジュエリー、クラフト小物などを取り扱う。
The Maven Hotel at Dairy Block
客室数 |
全172室 |
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住所 |
1850 Wazee Street, Denver CO 80202 |
ウェブサイト |
(写真はイメージです)