タヒチ、ウアフカ島で「マルケサス諸島芸術文化祭」を開催
「マルケサス諸島芸術文化祭」は、2024年にユネスコの複合遺産に登録されたマルケサス諸島の文化復興を目的に、1986年にスタートした芸術文化祭。祖先から受け継がれてきた知恵や文化を称える場として、現在は隔年で開催されている。
Matavaa o te Henua Ènana
(配信元:Polynésie la 1ère/YouTube)
タヒチ島の北東およそ1,500キロにあるマルケサス諸島は、画家のポール・ゴーギャンが生涯を終えた地として知られる島。火山群島ならではの雄大な景観と、豊かな生物多様性、さらに木彫やタトゥー、ハカ、舞踊、音楽など、独自の文化が今なお息づくことから、自然と文化遺産の両面からその価値が認められ、2024年にユネスコの複合遺産に登録された。
そのマルケサス諸島に属するフランス領ポリネシア・ウアフカ島にて、2025年12月15日から20日まで「マルケサス諸島芸術文化祭」が催された。これは、マルケサス諸島が世界遺産に登録されて以降、初の開催となる。

画像提供:タヒチ観光局
2025年は、前回の開催地となるヌクヒバ島の代表団を乗せたアウトリガーカヌーの到着で開幕。「HAAKĀÌÈ/栄誉を称え、誇りを高め、広める」をテーマに、参加したおよそ1,000名のアーティストが、伝統舞踊や工芸の実演、「カイカイ・カタヒ」と呼ばれる伝統料理の饗宴など、多彩な文化体験を提供し、マルケサス文化の誇り、強靭さ、世代間継承を強調した。
タヒチ観光局では、タヒチの島々を、単なるビーチリゾートではなく、ポリネシア文化の源流を今に伝えるデスティネーションとして発信するため、「マルケサス諸島芸術文化祭」を12月の主要文化イベントとして紹介。今後も伝統の継承と共有に努めていくとしている。なお、次回は2027年12月にヒバオア島での開催が予定されている。
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