ノスタルジックな蒸気機関車に乗ってモーリッツブルクへ
ノスタルジックな蒸気機関車に乗る
ドイツで初めて本格的な都市間鉄道が敷かれたのは1839年のこと。ドレスデンからライプツィヒの区間でした。以来、この2つの都市を有するザクセン州はヨーロッパの鉄道輸送史を牽引。ドレスデンには、そうした鉄道史が垣間見られる鉄道保存施設「ドレスデン鉄道博物館(アルトシュタット機関区鉄道博物館)」がありますが、実際にノスタルジックな蒸気機関車にも手軽に乗れてしまうのです。
その一つが、ドレスデン近郊を走る「レースニッツグルント鉄道」。この鉄道はマニアだけでなく、子供から大人まで広くドレスデン市民に愛されている狭軌鉄道で、ドレスデン近郊のラーデボイル・オスト駅から、ラーデブルク駅までの16.6キロを結んでいます。19の橋を越え、全11駅に停車します。
それでは、運行日を確認したら、ちょっとだけ早起きをして出かけてみましょう。出発駅のラーデボイル・オスト駅までは、ドレスデン中央駅からSバーンを利用します。所要時間は20分ほど。Sバーンは、ザクセンチケットやジャーマンレイルパスも利用できます。
列車に揺られること20分。出発地のラーデボイル・オスト駅に到着です。蒸気機関車は、隣のホームから出発しますが、線路を渡ることはできないので、地下通路を使います。蒸気機関車の出発時間に合わせてドレスデンを出れば、すでに車両が待機していますので、一目でホームが確認できます。
車両が止まっているホームへ行くと、この日はイースターマンデーということもあり、当日の乗車券を求める人の列ができていました。やはり人気の鉄道という話は本当のようです。
当日の乗車券は、この一番前の車両にいる車掌さんからチケットを購入します。事前予約もできますので、バウチャーなどを持っている場合は、後で車掌さんが検札に来た時に提示すると、乗車券に交換してもらえるようです。特にバウチャーなどがない場合は、きちんと予約さえしてあれば、名前を告げるだけで大丈夫なようですが、念のため予約時に確認しておきましょう。
車内はこんな感じです。ちょっと幼児園の教室を思い出しました。
それにしても、ドイツの人たちも鉄道好きが多いんですね~。年配の方もたくさん姿がありました。
屋根なしの客車もあります。途中、トンネルはないので、晴れた暖かい日ならこちらもお勧めです。
特に座席が指定されているわけではないので、乗車日の天候や気温を見て判断されてみてはいかがでしょう。
モクモクと煙を吐きながら機関車(動力車)もやって来ました。まもなく出発です!