永遠の魅力ーグルメ天国 中国の郷土料理
中国の郷土料理を楽しむ
広東省の東端の漁業基地にある潮安市の元の名前が潮州である。すぐ隣には、レース編みで有名な、あのスワトウ(汕頭)がある。
広東省の一部なので、広東料理と同じく海産物料理が多いが、潮州料理は独特な珍しいソースを使って、広東料理とはひと味違った味わいと出している。しかし、基本的には広東料理の影響を大きく受けていることは事実で、材料の持ち味を素直に生かす料理が多い。
潮州料理の名物料理はなんといっても、かの有名なツバメの巣(燕窩)のスープとフカヒレ(魚翅)のスープである。
燕の巣は、海燕の巣のことで、海燕が海草などを唾で固めて作った巣から細かい異物を丁寧に取り除き、十分に洗ってスープの具にするのだが、巣自体が海に面した危険な断崖絶壁にあり、容易には手に入らず、従って高値であることも手伝って、非常に珍重がられている。この燕の巣は、また栄養も豊富だともいわれている。
フカのヒレは、乾物にしたものを長時間かけてもどして使われるが、日本からも輸入しているようである。いずれにしても、この2つは潮州料理を代表する豪華な珍味なのである。
食前と食後には小さな、日本の杯のような茶器にいれたこいお茶がだされるが、これは高級ウーロン茶の鉄観音である。このお茶はカンフー・ティーとも呼ばれていて、消化を助けるというが、器が小さいからといってグイグイと飲み過ぎると眠れなくなる。