永遠の魅力ーグルメ天国 中国の郷土料理
中国の郷土料理を楽しむ
客家とよばれる民族は漢民族に属していて、その祖先は中国大陸の黄河の中流から下流にかけて住んでいたらしいが、昔から特に南方に向かって移動を繰り返して同じ所に定着せず、そのため何処へ行っても「よそもの」扱いを受けた苦難の歴史を背負っている。客家人というのは、字の示す通り、「客人」、つまり「よそもの」という意味である。
この客家は、そのような事情から、独自の言語、文化、伝統、風習を持っており、極めて団結心が強く、また、移動先の土地の物に負けまいとしてよく働き、また教育熱心でもある。
また、中国大陸に留まらず、世界各地に雄飛し、華僑として成功している客家の子孫も多い。香港には、特に新界地区に、かなりの数の客家が昔から住み着いている。
その客家の祖先伝来の伝統的な味が客家料理であり、大体肉類を中心とし、香辛料やラードをたっぷり使った調理法に特色がある。
鶏の塩蒸し焼きやエビの塩焼き、豆腐料理、それに、餅米や蓮の種、細かい肉の角切りなどを詰めたアヒルの丸焼き「客家鶏」などが知られている。