熟年組も満喫できる理想的な旅先 1

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矢野 喬

ナイアガラ空撮(カナダ滝)



 近頃は国内ばかりでなく、海外へも個人旅行が大流行である。
個人旅行といえば、若い、しかもある程度旅慣れた人の特権かと思っていたら、どうもそうではないらしい。ファミリーにとっても、熟年世代にとっても人気の旅行スタイルのようだ。
ただし、どこでもよいというわけにはいかない。個人旅行に向いている国と、そうでない国があるからだ。

 個人旅行に向いている国とは、

  1. 治安が良いこと
  2. 交通システムが整っていること
  3. 英語が通じる

といった条件があげられるのではないだろうか。

 この条件をすべて満たしてくれる国がカナダではないかというのが私の持論である。仕事柄カナダを旅行する機会が多いが、個人で旅する日本人を見かけることが多くなった。

 さて、これらの条件が個人旅行とどう関連してくるのか具体例をまじえながら考えてみよう。

 まず治安がよいこと。これは何にも増して個人旅行の第一条件ではないかと思う。団体旅行の場合、団体ごと襲われるというケースはないことはないが、まずはまれである。

ペイトレイク

 しかし個人旅行となると1人とか少人数なので、リスクはグーンと高くなる。「ホールドアップ」とやられてしまえば、どんなに現地の言葉ができても、身の危険にさらされてしまうことに変わりはない。

 また治安が悪い国の個人旅行はたとえ事件に巻き込まれなくても、始終気を張っていなければならないからストレスはたまるばかりである。その点、カナダは治安がいいから疲れない。

 トロント、バンクーバーなどの大都市の「ちょっとそのあたりは近付かない方がーーー」という所以外は夜でも、女性のひとり歩きでもなければまず問題はない。少なくとも最近の日本の大都市よりは治安がいいようだ。とはいっても置き引きの類は大都市ではよく聞く話なので注意したい。


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