フェルメール展『取り持ち女』を期間限定で追加出展 東京展では国内最多となる計9作品が展示
独ドレスデン国立古典絵画館が所蔵する『取り持ち女』は、フェルメール初期の大作で、日本では初公開となる。これまで東京で開催されてきたフェルメール展へのフェルメール作品の過去最多は8点としてきたが、本作の追加により今回はそれを上回る計9点となる。
取り持ち女(The Procuress)
『取り持ち女』(The Procuress)は、フェルメールの初期作の一つ。それまで宗教画、物語画に取り組んでいたフェルメールが、初めて描いた風俗画である。当時、キリストが説いたたとえ話『放蕩息子』を発端に、娼家を舞台にした絵が数多く制作され、フェルメールもそうした時流の中でこの絵を描いた。女性は今まさにお客から金貨を受け取るところである。
彼女を明るく照らす光、表情や手の動きなど、後にフェルメールが確立する表現の萌芽がすでに散見される。現存作品の3点にのみに年記が残るが、本作の右下には画家のサインと共に制作年も記されている(日本初公開/ドレスデン国立古典絵画館蔵/1656年/油彩・カンヴァス/143×130センチ)。
Making the Difference: Vermeer and Dutch Art - Tokyo
会期 |
2018年10月5日~2019年2月3日 (休館日の12月13日を除く) |
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時間 |
09:30~20:30 |
入場料 |
一般 2,500円、 大学・高校生 1,800円 |
会場 |
上野の森美術館 |
ウェブサイト |
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