オーストラリアの新ユネスコ世界文化遺産に「バジ・ビム文化的景観」
豪・ビクトリア南西部の「世界で最も美しい海岸線」と呼ばれるグレート・オーシャン・ロード近郊にある「バジ・ビム」は、オーストラリア先住民グンディッジマラ族(Gunditjmara)によって6,600年前に開発された世界最古の水産養殖地である。
およそ100平方キロメートルにわたり、ウナギ漁の仕掛けや堰など複雑なシステムを用いていた歴史があり、遺跡からはアボリジニの遊牧生活とは異る、マウント エクルズ(現在は死火山)の玄武石を利用した石造りの円形住居を築いて定住したことや、養鰻のため川の流れを変えるなどの工事を行っていたことが分かっている。それらがグンディッジマラ族の子孫が伝えたことにより、文化的景観の価値が認めらて、今回の世界文化遺産登録に至った。
バジ・ビムへは、メルボルン市内から車で約4時間30分。もしくは近郊の空港(ワーナンブール、 ポートランド)まで小型機をチャーターしての移動もできる。
Aboriginal Victoria
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