ルネサンスの巨匠ペルジーノ没後500周年
1446年にイタリア中部のウンブリア州にあるチッタ・デッラ・ピエーヴェでこの世に生を受けたペルジーノ(本名ピエトロ・ヴァンヌッチ)は、サンドロ・ボッティチェッリらとともにヴァティカンのシスティーナ礼拝堂の壁画装飾も担当したイタリアルネサンスを代表する巨匠のひとりに数えられている。
フィレンツェでヴェロッキオの弟子となり、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチらと交流を持った後、故郷に戻り、若きラファエロなどの芸術に影響を与えた。当時からその情緒ある優雅な表現で知られていた。2023年は、そのペルジーノの没後500周年にあたる。
ペルージャにあるウンブリア国立美術館では、2023年6月11日まで「イタリアの偉大な巨匠ペルージーノとその時代」と題した特別展を開催中。同展では、ペルジーノの芸術的才能が頂点に達した1504年以前からの傑作の数々が展示されているが、その中にはパリのルーブル美術館、ワシントンDCのナショナル・ギャラリー・オブ・アート、ロンドン・ナショナル・ギャラリーなどから貸し出された傑作も含まれている。
また、開設された特設サイト「ペルジーノ 2023」では、ウンブリア州内でペルジーノ作品が鑑賞できる場所や、生誕地チッタ・デッラ・ピエーヴェにあるサンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会や、フォリーニョにあるヌンツィアテッラ礼拝堂などの情報とあわせ、ペルジーノ没後500周年の関連イベント、さらにペルジーノのゆかりの地などを巡るルートが紹介されている。
Perugino 2023
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