マドリードに新名所「王室コレクションギャラリー」が誕生
マドリードの王宮前、アルメリア広場に完成した「王室コレクションギャラリー」。この数十年の中でも特に重要な美術館プロジェクトに数えられているこのギャラリーには、スペイン王室が長年にわたり収集した、国有遺産として保存される650点あまりの優れた芸術作品が所蔵されていることから、マドリードの新名所として早くも国内外から注目を集めている。
まず驚かされるのが、その施設。建築家のルイス・マンシージャ氏とエミリオ・トゥニョン氏が設計を手掛けた複合施設で、岩を削って造られ、王宮を取り巻く環境に完璧に溶け込んだ建物は、カンポ・デル・モロ庭園から王宮前のアルメリア広場にかけて伸びている。
延べ床面積は4万平方メートル。そこに厳選された絵画、彫刻、タペストリー、家具、あらゆる種類の装飾芸術作品などが展示されている。それらの中には、ベラスケス、カラヴァッジオ、ゴヤ、ティツィアーノ、ヒエロニムス・ボス、ルイサ・ロルダン、エル・グレコといった巨匠の署名が入った作品もある。
さらに、ギャラリーには没入体験ができる大型の立体空間も設けられており、王室が所有する建築物や自然環境を360度投影した映像も見られる。この立体空間の入口は、(カンポ・デル・モロ庭園と同じ)ベガ坂にある。
なお、「王室コレクションギャラリー」の公式オープンは2023年6月28日。この日にセレモニーが執り行われ、その後、数日間は無料で一般公開予定だという。
Galería de las Colecciones Reales
URL |
https://www.patrimonionacional.es/actualidad/galeria-de-las-colecciones-reales |
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