ベートーヴェン《交響曲第9番》初演から200周年
1824年5月7日、ウィーンのケルントナートーア劇場で初演された、日本人にも馴染み深いベートーヴェンの交響曲《第9番》。その初演から200周年を迎える今年は、日本はもちろん、オーストリアでも聴いたり、歌ったりする機会が増えそうだ。
このほど、オーストリア政府観光局の公式ウェブサイトに、音楽評論家の奥田佳道氏の特別寄稿が掲載され、その中で《第九》が生まれた背景や初演の様子が、生き生きと記されている。
1897年に保守的な美術界と決別した画家グスタフ・クリムト(1860~1918)も、ベートーヴェンの《第九》から多くのインスピレーションを授かったひとり。ウィーン分離派会館セセッシオンでは、そんなクリムトの連作壁画《ベートーヴェン・フリース》が見られる。
奥田氏による特別寄稿は、単にベートーヴェンに関する知識を深めたいという人にも、オーストリア国内にあるベートーヴェンゆかりの場所を訪れる前の読み物としてもお薦めである。
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