葡アレンテージョ地方、世界遺産の多声合唱でポルトガルの魂を世界へ

アレンテージョ地方の玄関口、エヴォラ
画像提供:Visit Alentejo
リスボンの南東に位置するアレンテージョ地方は、大西洋からスペイン国境にかけて広がる地域。古代から続くオリーブ畑やコルクの森、そして時を超えた伝統が今も息づく地方でもある。広大な金色の平原、中世の街並み、受賞歴のあるワイン、そしてゆったりとした生活リズムで知られ、今やヨーロッパ屈指のサステナブルで文化的な旅先として注目が集まっている。
そのアレンテージョ地方が2025年5月9日から11日まで、大阪・関西万博のポルトガル館で開催される公式イベント「アレンテージョ・デイズ」において「カンテ・アレンテジャーノ」を披露する。

アレンテージョ地方で生まれたカンテ・アレンテジャーノ
画像提供:Visit Alentejo
「カンテ・アレンテジャーノ」とは、アレンテージョ地方の農村社会に起源を持つ、同地域の中で最も独創性に溢れるポルトガルの伝統的文化。2014年にはユネスコの無形文化遺産の代表リストに登録されている。
主に男性グループにより、アカペラで歌われる伝統的な合唱形式で歌われる。先導役の「ポント」に続き、他のメンバーがハーモニーを重ねていくことで、力強く感情豊かな音の情景が生まれるのが特徴。日常生活、愛、自然、そして共有された記憶といったテーマを歌い上げる。

ポルトガルの有名な音楽家、アントニオ・ザンブージョ氏
画像提供:Visit Alentejo
期間中は「ランチョ・デ・カンタドーレス・ダ・アウルデイア・ノヴァ・デ・サン・ベント」をはじめ、ポルトガルの有名な音楽家アントニオ・ザンブージョ氏による特別コンサートを11日に予定。
ファドやボサノバ、アレンテージョのフォークソウルを融合させた「サンブージョ」など、同地方の洗練されたアイデンティティを世界に向け発信する。
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