ユーロスターでロンドンからリヨンへの旅
「ブリットレイルロンドンプラスパス」を使ってロンドンとその近郊を巡り、さらに高速列車ユーロスターの直行便でフランス・リヨンへと移動。ロンドンに4泊して、サザンイースタンやサザンレイルウェイズなどに乗車。イングランド南東部の古都ライや、シェークスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイボンを訪ねる。その後、フランスへと移動してリヨンに2泊し、フレンチアルプスへの玄関口グルノーブルへと出かける。
ロンドンでは空港エクスプレスが無料に!
ロンドン・ヒースロー空港からロンドン・パディントン駅までは、ヒースロー・エクスプレスを利用すれば20分足らずで到着。ガトウィック空港を利用する場合は、ガトウィックエクスプレスでロンドン・ビクトリア駅へ。スタンステッド空港であれば、スタンステッドエクスプレスでロンドン・リバプール・ストリート駅へ。今回の旅で利用する「ブリットレイルロンドンプラスパス」には、ロンドン市内にあるヒースロー空港、ガトウィック空港、スタンステッド空港の3つ空港と市街地を結ぶ、空港エクスプレスに利用できるクーポンが2枚(往路と復路分)付いているので、とってもお得にロンドン中心部へ無料でアクセスできる。
2 日目は終日、ロンドン市内散策。ショッピングやアフタヌーンティーを楽しんだり、イングリッシュガーデンやミュージアム巡ってみるなど、楽しみ方は様々ある。
古都ライと、シェークスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイボンへ
翌日は、ロンドン・セントパンクラス・インターナショナル駅からサザンイースタン・レイルウェイズ(SE)に乗り、アシュフォード・インターナショナル駅経由でイングランド南東部の港町ライへ。アシュフォード駅からライへは、サザン・レイルウェイズ(SN)で約1時間17分で到着する。石畳の路地と白い漆喰の壁に、赤茶色のレンガの屋根が印象的なライには、映画『ある貴婦人の肖像』の原作者ヘンリー・ジェイムスが暮らしたラムハウス、聖メアリー教会などの見どころがある。また、アンティークショップや陶磁器工房も点在。どの店もチェーン展開していないので、ここでしか手に入らないアンティーク探しも楽しめる。散策の合間には、ホームメイドのスコーンや紅茶でアフタヌーンティーで小休止。
4日目は、ロンドン・マリルボーン駅からチルターン・レイルウェイズに乗って、シェイクスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイボンを訪ねる。所要時間は約2時間6分。両駅を結ぶ直行便の運行本数はかなり限られているため、バンブリーやソリハルなどで乗り換えなければならない。チルターン・レイルウェイズはスタンダードクラス(2等)のみのサービスで、多くの列車で車内には携帯電話の使用が禁止されているクワイエットゾーンが設けられている。
ストラットフォード・アポン・エイボン駅前にあるステーション通りを東へ進むと、木骨組みの古い家並みが残された市街地に出る。主な見どころは、シェイクスピアの生家や、シェイクスピアが引退後に暮らしたナッシュの家とニュープレイス、シェイクスピアが眠るホーリー・トリニティー教会、ロイヤル・シェイクスピア・シアターなど。ここでのアフタヌーンティーでは、スコーンにクローテッドクリームとイチゴジャムをたっぷり塗って楽しんでみよう。また、エイヴォン川のクルーズや、のんびり河畔を散策するのも気持ちが良くてお勧めである。
ユーロスターでリヨンまで直行!リヨン滞在中は TER でグルノーブルへ
5日目は、高速列車ユーロスターの直行便でフランス・リヨンへと移動。ユーロスターは2015年5月1日から通年、ロンドンからリヨンやアヴィニョン、マルセイユといった南仏への直行便が運行される予定で、運行本数は5~6月と9~10月は週3往復、7~8月は週5往復、11~12月は週1往復便での運行と月により異なる。5月1日以降、ロンドン・セントパンクラス・インターナショナル駅を朝7時15分(もしくは7時19分)発のユーロスターに乗車すると、リヨン・パーデュー駅には13時に到着する。スタンダードプレミア(1 等席)では、季節の素材を使った郷土の味を加味した食事を座席で提供。また、バー/ビュフェ車両が連結されており、サンドイッチや温かい食事、スナック類や飲み物なども販売されている。英国からドーバー海峡を渡り、フランスを南下するにつれて移り変わる車窓の風景も忘れずに堪能したい。
リヨンには、ユーロスターなどの高速列車が停車するリヨン・パールデュー駅とリヨン・ペラーシュ駅がある。いずれの駅もメトロ(地下鉄)に直結しており、そこから市内各地へと移動できる。13時にリヨン・パールデュー駅に到着したら、駅またはホテルに荷物を預けてから旧市街を中心に散策。ローヌ・アルプ地方の中心都市であるリヨンは、世界遺産に登録される旧市街周辺を散策したり、17世紀に修道院として使われていた建物が印象的なリヨン美術館で藤田嗣治をはじめ、モネやルノワール、ロダンらの作品が鑑賞できる。
6日目は、リヨン・パールデュー駅から TER に乗って約1時間32分、アルプスへの玄関口グルノーブルへ。ここはアウトドア派には有名な町だが、何も楽しみはアクティビティだけではない。近代美術作品を集めたグルノーブル美術館を訪れたり、小高い丘の上のバスティーユ要塞にある展望台から絶景アルプスの山々を愛でたりしてみよう。展望台へはロープウェイでアクセスできる。
帰国当日、リヨン・パール・デュー駅前からリヨン・サンテグジュペリ空港へはトラムを利用。30分程でアクセスできる。
旅程 (提供:Rail Europe Japan)
日 | スケジュール | 宿泊都市 |
1日目 | 日本から、ヨーロッパの都市を経由するなどしてロンドンへ | ロンドン泊 |
2日目 | 終日、ロンドン市内散策 | ロンドン泊 |
3日目 | 朝、ロンドン・セントパンクラス・インターナショナル駅から列車に乗り、 | ロンドン泊 |
4日目 | 朝、チルターン・レイルウェイズでストラットフォード・アポン・エイボンへ | ロンドン泊 |
5日目 | 早朝、ユーロスターでフランス・リヨン・パーデュー駅へ(約4時間41分) | リヨン泊 |
6日目 | 朝、普通列車でグルノーブル駅へ(約2時間) 山岳都市を散策 | リヨン泊 |
7日目 | リヨン・サンテグジュペリ空港から欧州域内の都市を経由し、帰国の途へ | 機内泊 |
8日目 | 日本着 | - |