イタリア政府観光局、ツーリズム EXPO ジャパンでミラノ市長記者会見

2015年10月02日 掲載

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イタリア政府観光局(ENIT)とミラノ市は去る9月25日、東京で開催された「ツーリズム EXPO ジャパン」の会場で、ミラノ市長記者会見を行った。この会見場には、日本の旅行関連メディア40名が集った。
ミラノ市は「ツーリズム EXPO ジャパン」期間中、2014年に引き続きイタリア・ブース内に出展。今回はミラノ市長ジュリアーノ・ピザピア氏も来日し、会見では2016年4月2日から9月12日までの5ヶか月間ミラノで開催される国際博覧会「第21回トリエンナーレ・ディ・ミラノ」の発表や、ミラノ万博で賑わうミラノの様子を報告した。

ミラノ市長記者会見

ミラノ市長ジュリアーノ・ピザピア氏、記者会見の様子
画像提供:イタリア政府観光局(ENIT)


ミラノ市と「ミラノ万博」、そして2016年のイベント


Giuliano Pisapia, Milano di Sindaco

ミラノ市長のジュリアーノ・ピザピア氏
画像提供:イタリア政府観光局(ENIT)

会見ではまず、ピザピア市長がミラノ市について紹介。ゴシック大聖堂や教会などの歴史建造物と、最新の高層ビルといった過去と未来が交差する美しい美観を誇るミラノには、年間何百万もの人々が訪れていることに触れ、次に今年10月31日まで開催されている「ミラノ万博」に言及。140ヶ国の参加、54ヶ国の単独館出展国の中で、日本館は待ち時間 5~6時間とミラノやイタリア人にも大変人気であることや、万博期間に多くの日本人がミラノを訪問していることを報告した。さらに会期中は万博会場のみならず、ミラノ市内において4万2千もの万博関連イベントが賑やかに開催され、1000万人以上が訪れたと述べた。

特に8月のミラノは、前年比49%増の旅行者で賑わった。うち54%が海外の旅行者で、その中には多くの日本人も含まれていた。また、7月にも多くの日本人がイタリアを訪れ、45人の若手デザイナーとの交流が行われた他、イソザキ・タワーなど日伊建築家の協力建築もミラノにはあるなど、今後も2国の相互交流関係が続くことに期待感を表した。また、食がテーマの万博は「健康的な食事」「飢餓との闘い」「無駄な廃棄食料の削減」といった社会的テーマの議論の場としての役割を果たし、今後も引き続き取り組んでいくという。
最後に、ミラノでは2016年も国際博覧会が開催されることを発表。こうしたイベントを通じて、来年もさらに日本との関係や絆が強まることと確信していることを、結びの言葉とした。

なお、記者会見の冒頭ではドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使も挨拶し、2016年は日本とイタリアとの修好通商条約締結150周年で、日本でも様々なイベントが予定されていると述べている。

デザイン・建築・ファッションの国際博覧会「第21回トリエンナーレ・ディ・ミラノ」

ミラノ市長の後、市長と共に来日した「トリエンナーレ・ディ・ミラノ」のジェネラル・マネージャーであるアンドレア・カンチェッラート氏から、1923年からの歴史あるアートイベントについて映像を交えての概要の紹介が行われた。「トリエンナーレ・ディ・ミラノ(Triennale di Milano)」(以下トリエンナーレ)は、BIE(博覧会国際事務局)が認定する特別博で、デザイン、ファッション、建築などを題材とした芸術博覧会である。

同氏は、今世界が開発や都市計画など新たな問題を抱える中で、クリエイティブなデザインがそれに応える重要な役割を21世紀に果たすことや、若者やデザインへのさらなる投資の必要性にも言及。そして来年度トリエンナーレのメインパートナーの一つとして、「サローネ・ディ・ミラノ国際家具見本市」と連携し、2016年の「第21回トリエンナーレ」は長い歴史の中でも素晴らしいものになると挨拶した。2016年のテーマは、「21世紀 デザイン・アフター・デザイン(21st Century. Design after Design)」だという。

XXI Triennale International Exhibition 2016

会期

2016年4月2日~9月12日

会場

トリエンナーレ・ディ・ミラノ芸術館、レオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館、MUDEC、IULM,ミラノ工科大学キャンパスなど、ミラノやモンツァにある複数の会場

ウェブサイト

http://www.21triennale.org


ミラノ・サローネ国際家具見本市

同じくミラノ市長と来日した「ミラノ・サローネ国際家具見本市」(以下ミラノ・サローネ)を運営するフェデルレーニョ・アッレード家具連盟、及びミラノ・サローネの広報ディレクターのマルコ・サベッタ氏が、映像を交えながら同見本市の概要を紹介。
毎年4月に開催されるこの家具・インテリアの総合見本市には、日本を含む50ヶ国の海外企業も出展。期間中の訪問者数は、世界160ヶ国50万人を超える。

見本市会場内外でもミラノ市内の店、ギャラリー、その他の特設会場で「フオーリ・サローネ(Fuori Salone)」として様々なデザイン、インテリア、建築関係の展示やショーが多数開催され、世界の「デザイン・ウィーク」の中でも成功を納めている。毎年、有名アーティストのインスタレーションも話題で、そんな「ミラノ・サローネ」が、デザインをテーマとする2016年の「第21回トリエンナーレ」に参画するのは自然の流れと言えるだろう。同氏は挨拶で、『2016年のサローネでは、特にミラノの大学の歴史的な建築物を会場に、住まいをテーマに沿ってデザインするインスタレーションをぜひご覧頂きたい。』と述べている。

Salone del Mobile.Milano

会期

2016年4月12~17日

会場

ミラノ見本市会場など

ウェブサイト

http://www.milanosalone.com


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