ウィーンの「ヒエロニムス・ボス没後500周年」
ウィーン造形美術アカデミー絵画館は今年、ヒエロニムス・ボスの没後500周年を記念し、画家の奔放なファンタジーの世界をめぐる包括的なプログラムを用意している。
ヒエロニムス・ボス「ジャスト・ハプニング‐ビデオ・ダンス・ビジョン」
EUのダンスプロジェクト「ダンシング・ミュージアム」の枠内で、国際的な振付家と舞踏家が美術館訪問者とともに、ヒエロニムス・ボスの描いた『最後の審判』の魔術的な力を探求する。同展ではビデオ・インスタレーションによって拡張され、重層的な体験空間が生まれるとともに、古典絵画の名作に対する新たなアプローチを可能としている。
Hieronymus Bosch – just happening
会期 | 2016年5月10日~6月12日 |
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特別展「自然からの逸脱?ヒエロニムス・ボス(その他)の混合生物、ノーム、モンスター」
ウィーンに展示されているヒエロニムス・ボスの『最後の審判』、そこに描かれた奇怪な生命体(半獣半人や架空の動物たち)を中心テーマとする特別展。15世紀の書籍を飾る挿絵、16~17世紀の絵画や印刷物から現代美術に至るまで、自然界には見られない愉快で驚くべき生命体の数々が登場する。
Natur auf Abwegen? Mischwesen, Gnome und Monster (nicht nur) bei Hieronymus Bosch
会期 | 2016年8月26日〜10月30日 |
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特別展「ヒエロニムス・ボス没後500周年:ウィーンの『最後の審判』」
確実なヒエロニムス・ボスの直筆とされている作品は、わずか20点だけ。凝集された色彩が印象的な『最後の審判』は、その作品の一つである。この特別展では、造形美術アカデミー絵画館に展示されている名作の秘密や謎に迫りつつ、作品依頼者や制作過程に新たな光を投じる。
最新技術による大規模なプレゼンテーションによって、幾つかの層からなる画面の最小部分まで克明に辿り、ヒエロニムス・ボスとその工房によるオリジナル・グラフィックや、後継者の作品などの対比を、謎解きの手がかりとする。これは、美術史上の傑作であるヒエロニムス・ボスの名作を、分析的に深く鑑賞する絶好の機会となる。
Hieronymus Bosch 500
会期 | 2016年12月17日〜2017年2月26日 |
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ウィーン造形美術アカデミー絵画館
Gemäldegalerie der Akademie der bildenden Künste Wien
住所 |
Schillerplatz 3, 1010 Wien |
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(写真はイメージです)