インスブルックの大聖堂にも「ルーカス・クラーナハ」
2017年の1月15日まで、上野の国立西洋美術館で「クラーナハ展」が開催されている。都内の各所で、あの有名なクラーナハの作品『ホロフェルネスの首を持つユディト』のポスターを目にした方も多いのではないだろうか。
15世紀にドイツで活躍したドイツ・ルネサンスの重要な画家ルーカス・クラーナハの絵画作品を、実はインスブルックにある大聖堂「聖ヤコブ寺院」で見ることができる。
この聖堂は、ゴシック様式の先駆けとなった建物で、1717年から1724年にヨハン・ゲオルク・フィッシャーと、ヤコブ・ヘルコマーによって改築され、バロック様式の大聖堂となった。この大聖堂はまた、ローマ・カトリック教会の「チロル地方の総本山」と呼ばれている。
内部は南ドイツ・バロックの巨匠アザム兄弟が制作した天井フレスコ画と漆喰装飾、カスパール・グラス作の大公マキシミリアン3世の墓碑(1620年)、ニコラス・モルが製作したチロルで最も美しいといわれるパイプオルガンなど、目を見張るものがたくさんある。そして、中央祭壇にあるルーカス・クラーナハの聖母子画『救いの聖母』は、まさに必見だ。
バロックの美が存分に堪能できる「聖ヤコブ寺院」。インスブルックを訪れたら、是非足を運んでみて頂きたい場所である。
Innsbruck Tourismus
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(写真はイメージです)
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