ヴァルディキアーナ・セネーゼ、伊トスカーナ南部の魅力をアピール
フィレンツェの南西およそ100キロ、なだらかな丘陵地帯が広がるヴァルディキアーナ・セネーゼ地方は、バローロやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとともに、1980年にイタリアで初めて認定されたDOCGワイン「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」を生み出した、イタリアを代表するワインの生産地。このヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノとは、「モンテプルチャーノの高貴なワイン」という意味である。
去る12月19日、モンテプルチャーノ市長とともに、この地域の観光をプロモートする協会「ストラーダ・デル・ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノとヴァルディキアーナ・セネーゼ」が来日し、イタリア政府観光局と一緒にセミナーを開催。同地方の魅力をアピールした。
資料提供：イタリア政府観光局（ENIT)
チェトーナ、キアンチャーノ・テルメ、キウージ、モンテプルチャーノ、ピエンツァ、サルテアーノ、サン・カッシアーノ・デイ・バーニ、シナルンガ、トッリータ・ディ・シエナ、トレクアンダの10市町村が名を連ねる「ストラーダ・デル・ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノとヴァルディキアーナ・セネーゼ」（略称「ストラーダ・デル・ヴィーノ・ノービレ」）が設立されたのは、1998年のこと。
同協会では、先述の「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」の生産者をはじめ、ブランド牛である「キアニーナ種」や「チンタ・セネーゼ豚」、地元の伝統食品を生産する優れた農園、田園風景に溶け込んだ温泉施設といった、トスカーナ南部の豊かな観光素材をアピールし、さらなる観光客の誘致を図っている。それでは、一体どんな観光素材があるのかご紹介していこう。
イタリア初のDOCGワインを生んだモンテプルチャーノ
■ ワイン街道を巡る
1980年にイタリアで初めて認定されたDOCGワイン「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」を生み出したモンテプルチャーノで「ワイン街道ツアー」に参加。セラーの見学はもちろん、街歩きもしながらこの土地に息づくワインの歴史と伝統に触れてみよう！■ トスカーナ南部の豊かな食文化を堪能する
ブランド牛の「キアニーナ種」や「チンタ・セネーゼ豚」などで知られるヴァルディキアーナ・セネーゼ地方では、トスカーナ南部の豊かな食文化にも触れることができる。ブドウ畑を歩いたり、シナルンガの農園や伝統食品の生産者に立ち寄り、美味しい肉料理に舌鼓を打ってみよう！
ヴァルディキアーナ・セネーゼの味覚
■ 絶景を望む
中世の街並みが残るトレクアンダ村や世界遺産ヴァルドルチャなど、ヴァルディキアーナの丘陵地帯の絶景を望み、サン・カッシアーノ・デイ・バーニ村からは、ラツィオ州と交わる緩やかな丘陵を眺望。サン・カッシアーノ・デイ・バーニ村では、温泉からも美しい眺望が楽しめる。■ 温泉でリフレッシュ
自然公園を散策した後は、キアンチャーノ・テルメの温泉プールでリラックス！■ 映画の舞台を訪れる
フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』をはじめ、『グラディエーター』『イングリッシュ・ペイシェント』『トスカーナの休日』など、数々の映画のロケ地となったヴァルディキアーナ・セネーゼは、名画の1シーンを思い起こさせてくれるはず。■ 中世の街並み
モンテフォッロニコ村は、13世紀のテラコッタ製城壁に囲まれた中世の村。毎年開催される「ヴィン・サント祭り」でも知られている。■ エトルリアの文化に触れる
先史時代のイタリアを語る上で外せないのが「エトルリア文化」。キウージには「国立エトルリア博物館」があり、またキウージと湖の間にはエトルリア時代の墳墓が点在している。そこをサイクリングしながら、巡ることができる。■ 伝統的な祭りを見物する
毎年8月の最終日曜日には、モンテプルチャーノで地区対抗の「ワイン樽の転がしレース」が開催される。■ ウォーキング
ゆっくりとウォーキングを楽しむなら、サルテアノ村からスピネート修道院、チェトーナ山、中世の村カスティリオンチェッロまでのルートがおすすめ。こうしたツアー例は、以下のストラーダ・デル・ヴィーノ・ノービレ協会のウェブサイトで紹介されている。
Strada del Vino Nobile di Montepulciano e dei Sapori della Valdichiana Senese
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