2023年6月1日、マカオの巨大没入空間に「チームラボ スーパーネイチャー」がグランドオープン
『Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体』は禅の庭園で、大自然と一体化するように修行をした禅僧のように、花と一体化することをコンセプトとしたインタラクティブな庭園。空間は8,000株以上の生きたランの花々で埋め尽くされているが、人間がランに近づくと花々がゆっくりと上がり始め、来場者を中に広がる空間へと誘う。そして、中に入った後には、再びランの花が背後から降りてきて、来場者がランの花々の中に埋没する仕組みになっている。
ラン科の多くの植物は、土がなくても育つように進化し、最も多様性に富んだ花として知られている。土がない、植物にとっては非常識的に環境が悪いがゆえに競争のない世界に最適化したランの多くは、進化のもっとも最後の方に現れたと考えられ、今もなお多様化をし続けている。
また、ランは花粉媒介を行う特定の昆虫との共進化で知られ、パートナーの昆虫の行動する時間に合わせて香りが強くなることから、作品空間も朝、昼、夕、夜と、空間の香りが刻々と変化する。同作品は、夜行性の昆虫をパートナーとするランが多いため、夜に放たれるその香りは一層強くなる。
一方、巨大な白い雲のような塊が空間に浮かぶ『質量のない雲、彫刻と生命の間』は、質量という概念を超越し、地面に沈むこともなく、天井まで上がりきることもなく、空間の中ほどを漂う。
来場者は千切れて小さくなったり、くっついて大きくなったりする彫刻に身体ごと没入でき、彫刻は破壊されても生命と同じように自ら修復を行う。しかし、自ら修復できる範囲を超えて破壊された時、修復が追いつかず崩れていく。
さらに『EN TEA HOUSE – 幻花亭』では、花々が無限に咲き続けるお茶を飲むことができる。一服の茶を点てると茶に花々が生まれ咲き、茶を飲み干すと花も消える。大きさに合わせて生まれる花々のサイズも変化し、茶が器からこぼれたなら、こぼれた茶にまた花々が咲く。
今回のグランドオープンでは、シリーズ作品『Light Sculpture 光の彫刻』もリニューアルされ、中空に巨大な光の彫刻空間が出現し、うごめく作品に。
この夏はマカオで、「チームラボ」が生み出す神秘的なアートの世界に浸ってみてはいかがだろうか。
teamLab SuperNature Macao