「ロイヤル・ハーピスト」をご存じですか?
突然ですが、皆さんは英国の「ロイヤル・ハーピスト」をご存じですか?
ロイヤル・ハーピストとは、英国でたった一人だけ選ばれるチャールズ皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)付のハープ奏者のこと。ヴィクトリア女王以来、およそ130年もの間空席となっていましたが、1998年にバッキンガム宮殿で行なわれたチャールズ皇太子の50歳の誕生祝賀パーティーの席で、皇太子ご自身によりその地位を復活させ、現在に至っています。
先日、英ウェールズのエドウィナ・ハート経済・科学・交通担当大臣が来日され、それを記念したレセプションが駐日英国大使主催で行われました。その際、ハート大臣に、ロイヤル・ハーピストのハンナ・ストーンさん(ウェールズ出身)も同行し、レセプション会場で美しいハープの演奏が披露されました。
ケルトの伝統文化が残るウェールズは「歌の国」と呼ばれ、歌をこよなく愛する民族。男性合唱が盛んなことでよく知られていますが、ハープもウェールズを象徴する伝統楽器の一つとなっています。三重の特殊な弦列を持つトリプル・ハープは「ウェリッシュ・ハープ」と呼ばれ、取り扱いの難しさから今ではウェールズのごく一部に残るのみとなっています。
ウェールズはスコットランド同様、豊かな自然、文化、伝統、歴史を持つ英国を構成する国の一つです。この機会に、一人でも多くの方にウェールズへの関心を持って頂けたら嬉しいです。(協力:ウェールズ政府 日本代表事務所)
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