2015年9月19日公開、映画 『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』
世界三大バレエ団の一つに数えられ、ロシアの至宝と謳われる「ボリショイ・バレエ団」。創立240年の歴史を持つこのバレエ団で2013年、同バレエ団の元スターダンサーで、現在芸術監督を務めるセルゲイ・フィーリン氏が何者かに襲われ、顔に硫酸を浴びせられるという衝撃的な事件が起こりました。
世界中を震撼させた事件から2年、捜査が進むにつれて真相と共に明るみになったのは、事件の背景にあった勢力争いや横領、賄賂といったスキャンダルの数々。そして、事態は二分されたバレエ団の内紛のみにとどまらず、国家をも巻き込んでいきました。
そうした混乱の最中にあるボリショイ劇場の内部に、英BBCの撮影チームが史上初めて撮影を許され、秘密のベールに包まれた舞台裏をとらえたドキュメンタリー映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』(配給:東北新社/Presented by クラシカ・ジャパン/宣伝:セテラ・インターナショナル)が、今秋日本でも公開されることとなり、それに先駆け行われたメディア向けの試写会にお邪魔してきました。
本作品では、フィーリン襲撃を計画し、同年12月3日の裁判で懲役6年の判決を受けた同バレエ団のソリスト、パーヴェル・ドミトリチェンコの裁判や経過を追いながら、傷つきながらも最高の舞台を創り出すため、ひたむきにバレエに打ち込むダンサーたちの姿が見事に映し出されています。また、『白鳥の湖』『ラ・バヤデール』『スパルタクス』など、映画に登場する美しいバレエシーンも見逃せません。
このシーンを観ただけで、実際にヨーロッパまで行ってバレエ鑑賞したくなる方も、きっとたくさんいらっしゃることでしょう。
映画『ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏』は、9月19日よりBunkamuraル・シネマを皮切りに、全国で順次公開されます。ボリショイ・バレエ団の素顔に迫ったこのドキュメンタリー作品を、ぜひ劇場でご覧下さい。
BOLSHOI BABYLON
公開日 |
2015年9月19日(東京「Bunkamura ル・シネマ」ほか順次公開) |
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監督 |
ニック・リード |
出演 |
マリーヤ・アレクサンドロワ(プリンシパル)、マリーヤ・アラシュ(プリンシパル)、セルゲイ・フィーリン(バレエ・芸術監督)ウラジーミル・ウーリン(劇場総裁)ほか |
配給 |
東北新社 |
ウェブサイト |