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映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台を旅する
2015年06月15日 掲載
4月に都内で行われた50周年記念イベント「Happy Birthday Sound of Music」にて
Happy Birthday!『サウンド・オブ・ミュージック』
長年にわたり、多くの観光客をザルツブルクへと惹きつけてきたミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』。その映画に舞台や、トラップ・ファミリーゆかりの地を訪れるファンの数は未だ衰えを知らず、年間30万人以上にもおよぶ。
そんな世界中で愛される映画『サウンド・オブ・ミュージック』の誕生から50年目を迎えた今年、物語の舞台となったザルツブルクでは、50周年を記念したイベントが目白押しとなっている。
そこでザルツブルク市観光局では、この『サウンド・オブ・ミュージック』を1つの観光テーマとし、単なるクラッシック音楽の街だけはない古くて新しいザルツブルクの魅力を、多方面でアピール。今年4月にはそのキックオフ・イベントとして、この不朽の名作の誕生を祝うイベント「Happy Birthday!『サウンド・オブ・ミュージック』」が行われた。
駐日オーストリア共和国大使のベルンハルト・ツィンブルク閣下臨席の下、旅行業界の関係者も多数招いて行われたこのイベントのため、本国よりザルツブルク市観光局のヘルベルト・ブルッカー局長や、ザルツブルク州観光局のマーケティングマネージャーであるゲルハルト・レスコバー氏も来日。ザルツブルク市観光局日本代表のモラス彩子氏のプレゼンテーションに続き、修道院長役でミュージカルに出演する劇団四季の秋山知子氏による素晴らしい歌声も披露された。
とにかく2015年のザルツブルクは、『サウンド・オブ・ミュージック』関連イベントが盛だくさん! そこで今回は、この作品を知る人も知らない人もチェックしておきたい、国内外の注目イベントを、まとめてご紹介することにしよう。
(写真:左から順にザルツブルク市観光局のヘルベルト・ブルッカー局長、駐日オーストリア共和国大使のベルンハルト・ツィンブルク閣下、修道院長役でミュージカルに出演する劇団四季の秋山知子氏、ザルツブルク州観光局マーケティングマネージャーのゲルハルト・レスコバー氏、ザルツブルク市観光局日本代表のモラス彩子氏と、オーストリア航空日本・韓国支社長の村上昌雄氏)
『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地を訪れる
この記念すべき年にザルツブルクを旅するなら、やはり足を運んでおきたいのが映画のロケ地だろう。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となったザルツブルク市内には、ミラベル庭園やレジデンツ広場をはじめ、ノンベルク尼僧院や祝祭劇場のフェルゼンライトシューレ、サンクト・ペーター墓地、レオポルズクローン宮殿など、映画の名シーンを思い起こさせてくれる場所が、たくさん残っている。
トラップ男爵邸として使われた「レオポルズクローン城」 (C) Tourismus Salzburg
映画のロケ地
- ノンベルク尼僧院:
ジュリー・アンドリュース扮する「マリア」が歌った場所。
- ミラベル庭園とミラベル宮殿:
マリアと子供たちが『ドレミの歌』を歌った場所。
- レジデンス広場とレジデンス 広場の噴水:
マリアはノンベルク尼僧院からトラップ家の屋敷に向かう途中にレジデンス広場をバスで横断し、『自信を持って』を歌っている。
- フェルゼンライトシューレ:
トラップ一家が別れの歌を歌い、トラップ男爵が『エーデルワイスの歌』を披露している場所。
- 聖ペーター墓地:
ドラマティックな逃亡シーンが撮影された場所。
- レオポルズクローン城:
湖に面した正面玄関が作品中で、「トラップ男爵邸」として使用された。
- 『サウンド・オブ・ミュージック』のあずまや:
現在は「ヘルブルン宮殿」の庭園にあるが、劇中では「レオポルズクローン城」に設置されていた。特に有名なシーン『もうすぐ17才』がここで撮影された。
- フローンブルク宮殿:
中庭と表玄関が、映画シーンに使われている。
現地ツアー情報
ザルツブルクでは、こうした『サウンド・オブ・ミュージック』ゆかりの場所を巡るツアーが催行され、コースも半日から1日まで各種用意されている。
『サウンド・オブ・ミュージック』50周年ガラ・イヴニング
映画『サウンド・オブ・ミュージック』のコンテスト会場になった、岩で囲まれた劇場フェルゼンライトシューレで行われるガラ・イベント。進行役はミュージカル界の大スター、現在ザルツブルク州立劇場でトラップ大佐を演じているウヴェ・クルーガーが務める。また、モーツァルテウム管弦楽団演奏によるミュージカルナンバーが楽しめる他、当日サプライズも?
トラップファミリー旧家「ヴィラ・トラップ」のガイドツアー
トラップファミリーにとって特別な場所であった旧トラップ邸は現在、「ヴィラ・トラップ」として一般に開放されている。宿泊も可能だが、事前予約をすれば、正午から邸宅のガイドツアーにも参加できる。
ザルツブルク・マリオネット劇場の『サウンド・オブ・ミュージック』特別展 & マリオネット劇
(C) Salzburger Marionettentheater (動画の再生は右クリックで操作)
2007年から『サウンド・オブ・ミュージック』をレパートリーとしているザルツブルク・マリオネット劇場。上映から50周年を迎えた今年4月からは、ザルツブルク・マリオネット劇場のロビーで特別展が行わている。
この特別展では、この作品の成り立ちやトラップ一家のオリジナルの品を展示で紹介。また、家族合唱団としての始まりから、世界的な名声を得るまでの成功の歴史も垣間見ることができる。3Dのホログラフィーでは、小さな大スターであるマリオネットに命が吹き込まれる。
Salzburger Marionettentheater
「サウンド・オブ・ザルツブルク」でのディナーショー
(C) Sound of Salzburg
22年におよび人気を博しているショー「サウンド・オブ・ザルツブルク」では2015年、新たに改築されたシュテルンブロイでの伝統的なキャンドルディナーショーを提供。今年は映画公開50周年を受け、通年『サウンド・オブ・ミュージック』を上演。「サウンド・オブ・ミュージック・シンガース」が新ホールで、美しい歌声を披露している。
The Sound Of Salzburg Dinner Show
劇団四季ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』東京公演
劇団四季:『サウンド・オブ・ミュージック』東京公演 (C) 劇団四季 :: チャンネル
50周年で盛り上がっているのは、何もザルツブルクだけではない。今年8月からは、劇団四季のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の再演が決定。すでにチケットの発売も開始されている。この機会をお見逃しなく!
Musical “The Sound of Music” at the Shiki Theatre
好評発売中!『サウンド・オブ・ミュージック』制作50周年記念DVD
(C) 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント
2015年5月2日には、20世紀フォックスホームエンターテイメントから、50周年記念版のDVDが発売された。このDVDには、ザルツブルクを再訪したジュリー・アンドリュースの特別映像も収録されている。ロケ地を確認する意味でも、ザルツブルクへ出発する前にチェックしておきたい1枚である。
Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC
2つのオリジナル・サウンドトラック 50周年記念盤
(C) Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
1965年の公開以来、世界で最も愛され続ける永遠のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の公開50周年を記念し、2つのサウンドトラックCDが、ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより2015年4月22日に発売された。一つ50周年を記念したアップグレード盤、もう一つが2013年に全米ネットワークで放送されたTV版のサウンドトラックとなっている。
The Sound of Music 50th Anniversary CD
情報提供:ザルツブルク市観光局
(動画はイメージです)
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