ウィーンにオーストリアの近現代史を紹介する「オーストリア歴史館」がオープン
第一次世界大戦が終わり、オーストリア革命によりハプスブルク帝政が崩壊。1918年11月12日に第一共和国が誕生したオーストリア。2018年はそれから100周年に当たる。今秋、ヘルデン広場の新王宮内にオープンする「オーストリア歴史館」では、総面積1800平方メートルの展示スペースでハプスブルク帝国末期から第一共和国の成立、ナチスによるドイツへの併合、第二次世界大戦後後の第二共和国樹立から現代に至るオーストリアの近現代史を紹介する。
開館記念となる展覧会では『不安への旅立ち‐1918年以降のオーストリア』をテーマに、共和国の黎明期1918年から1921年、ナチス独裁下の恐怖政治、オーストリアという国家意識の形成と変遷、第二次大戦後の著しい経済復興などに焦点を当て、最新技術によって7つの重点テーマが明快に展示される。
見どころは、大会議場の閣僚席や2017年に国会議事堂内で発見された「皇帝席垂れ幕」など。建築家テオフィル・ハンセンが設計した歴史的な建築物にはフランツ・ヨーゼフ皇帝臨席のためのロジェがあり、皇帝席垂れ幕はその位置を示すものとなっていた。
ディスカッションの場でもある「オーストリア歴史館」では、ヨーロッパにおけるその位置づけや、国際的に相反する見解が論議していく。
Haus der Geschichte Österreich
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(写真はイメージです)
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