ザルツブルク復活祭音楽祭、2021年は例外的に10月開催

2021年09月09日 掲載

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「楽壇の帝王」と呼ばれた指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンは、生まれ故郷で毎年夏に開催される「ザルツブルク音楽祭」の総監督を務め、世界で最も有名な音楽祭に仕上げたが、それに飽き足らず、より個人色の強い音楽祭を立ち上げた。それが1967年に創立された「ザルツブルク復活祭音楽祭」だ。

巨匠にはオペラを指揮する場が少なかったため、終身芸術監督を務めていた「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」を使ってオペラを演奏し、録音をした。そして、ベルリン・フィルによるオペラ演奏を聴くことができる貴重な音楽祭ともなった。

ベルリン・フィルは、1989年に巨匠が亡くなった後もクラウディオ・アバド、サイモン・ラトルといった時の指揮者と共に出演を続けていたが、2013年からイースターの時期はドイツで行われる「バーデン=バーデン音楽祭」に出演することを決めた。そのピンチを救ったのがクリスティアン・ティーレマン率いる「シュターツカペレ・ドレスデン」で、2013年から出演を続けていたが、2022年が最後の出演となる。


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クリスティアン・ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデン © Creutzinger



ミュンヘンの「バイエルン州立歌劇場」の総監督であったニコラウス・バッハラーが、2020年に「復活祭音楽祭」のマネージングディレクターに就任。2023年から芸術監督となるが、バッハラーはレジデンス・オーケストラを置かないという路線に舵を切り、どのような芸術家が出演するのかと早くも注目を集めている。

2022年は、リヒャルト・ワーグナーのオペラ《ローエングリン》が決定。また、今年10月29日のオープニングはモーツァルトの《レクイエム》で飾り、傑出した多彩なプログラムが予定されている。

情報提供:ザルツブルク市観光局


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