2023年はベルヴェデーレ宮殿上宮の完成から300周年
ウィーンにある「ベルヴェデーレ宮殿上宮」は、1723年に完成したサヴォイア家のオイゲン公の夏の離宮。《接吻》をはじめ、グスタフ・クリムトの世界最大のコレクションを誇ることで知られている。上宮からは手入れの行き届いた庭園が、その先にウィーン市街地が見渡せることから、イタリア語で「美しい眺め」を意味する「ベルヴェデーレ」と名付けられた。その「ベルヴェデーレ宮殿上宮」が、2023年に完成から300周年を迎える。
「ベルヴェデーレ宮殿」はまた、1955年にオーストリアの占領統治10年を経て、米英仏ソの連合軍4ヶ国がオーストリアと「オーストリア国家条約」を調印が行われた宮殿で、オーストリアが再び独立国となった歴史的な舞台でもある。
2023年に、上宮の完成から300周年を迎える「ベルヴェデーレ宮殿」で今冬(2022年12月2日~2024年1月7日/下宮)、「黄金の春」をテーマにした展覧会「ベルヴェデーレ宮殿 芸術の現場としての300年」が開催される。また、2023年2月3日から5月29日までは、同じく下宮にて展覧会『ファン・ゴッホ、ロダン、マティスの影響を受けたクリムト』などが予定されている。
なお、宮殿に隣接した場所には、ビール醸造所直営飲食店「シュテックル・イム・パルク」がオープン。美術鑑賞の帰り道にでも足を運んでみたい。
Das Belvedere
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