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生誕200周年を迎えるアントン・ブルックナー 10の交響曲にちなんだゆかりの地を巡る
2023年10月26日 掲載
2024年は生誕200周年を迎える作曲家アントン・ブルックナーのメモリアルイヤー。ここではブルックナーの10の交響曲にちなみ、メモリアルイヤーに訪れてみたいブルックナーゆかりの地を10ヶ所ご紹介しよう。
1824年9月4日にリンツ近郊のアンスフェルデンで生まれたアントン・ブルックナーは、オルガンの名手で、交響曲や宗教音楽の大家といわれる作曲家。幼くして父を亡くし、サンクト・フローリアン修道院の少年聖歌隊に入団した。
父親同様、教師と教会オルガニストとして務めるかたわら作曲を続け、宮廷オルガニストに。その後、ウィーン音楽院の教授に任命され、晩年になって漸く評価されたブルックナー。その生誕200周年を迎える2024年は「ブルックナー・イヤー」という記念すべき年にあたる。
ウィーン市立公園にあるブルックナー記念像
© Gerhard Weinkirn
交響曲にちなんだブルックナーゆかりの地 10選
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- アントン・ブルックナー博物館(アンスフェルデン)
ブルックナーの生家(4月~10月の土、日、祝に開館)。記念像がある。
- サンクト・フローリアン修道院
ブルックナーが少年聖歌隊として、またオルガニストとして活動した修道院。5月~10月はガイドツアーあり。使用した部屋4号室は、ブルックナー・ファンによる宿泊希望あるほど。また、パイプオルガンの真下にある墓所、ブルックナー・オルガンや図書室、大理石の間も一見の価値あり。
- リンツ旧大聖堂とブルックナー階段
ブルックナーが演奏したオルガンが唯一現存する教会。
- ブルックナー記念像とブルックナーハウス(リンツ)
「リンツ国際ブルックナー・フェスティバル」の会場となるコンサートホール。
- シュタイヤー
ブルックナーの記念像はオーストリア国内に数あるが、初めに造られたのがこのシュタイヤー。ブルックナーが何度となく滞在し、交響曲第8番と第9番を創作した市教区教会エリアには、記念のレリーフが残されている。
- クロースターノイブルク
ブルックナーがオルガニストを務めた修道院。オーストリア最古のワイナリーがあることでも知られ、ブルックナーの記念レリーフが残る。
- ウィーン市立公園
ブルックナー記念像がある。
- ピアリステン教会(ウィーン)
この教会にあるブルックナー記念レリーフには、オルガン即興演奏の試験で名だたる試験官に「彼が我々を審査すべきであった」と言わしめたことが記されている。
- ベルヴェデーレ宮殿(ウィーン)
上宮脇には、ブルックナーが晩年に住んでいた場所。記念のレリーフが残されている。
- カール教会(ウィーン)
ブルックナーの亡骸が安置された教会で、記念レリーフがある。
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◇ シンフォニー・トレイル(交響曲散歩道)
アントン・ブルックナーの生誕地であるアンスフェルデンと、墓所があるサンクト・フローリアン修道院を結ぶ「シンフォニー・トレイル」の全長は約8キロ。所要時間は2時間が目安となっている。
Anton Bruckner 2024
情報提供:オーストリア政府観光局
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