ザルツブルクのマリオネット劇に今秋、新作『ロミオとジュリエット』が登場!
2016年にユネスコ無形文化遺産に登録されたマリオネットは、今から111年前にアントン・アイヒャーが生み出したザルツブルクを代表する伝統芸能。アイヒャーはできるだけ人に近い動きを木彫り人形にさせるため、特殊な十字架を開発。その手法は現在も、ほぼそのまま受け継がれている。
「モーツァルト週間」の一環として、今年1月にはリムスキー=コルサコフの『モーツァルトとサリエリ』の初演が行われ、サリエリがモーツァルトを毒殺したとされる事件を描いたこの作品は、国際モーツァルテウム財団とモーツァルテウム大学とのコラボレーションにより大成功を収めた。
さらに10月24日には、シェイクスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』を初上演。これを皮切りに、2024年は弦楽あやつり人形に特化した3日間のフェスティバルが開催され、ヨーロッパ各地から集まった優れた傀儡師(くぐつし)たちが、ザルツブルク市内中心部の各所で、バラエティに富んだ人形劇を披露する(詳細は近日発表予定)。
劇場内の工房では現在、新作『ロミオとジュリエット』に向け、12役19体の新しいマリオネットが製作されている。衣装のデザインは、アンサンブルのメンバーであるエドゥアール・フンクが手掛けている。
本作では、部分的に人形遣いが見えるようになっていて、オープンな演技とイリュージョン的な演技が交互に演じられる興味深い演出になるというので、ぜひ劇場へ足を運んでみたい。
Salzburger Marionettentheater
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