ベルギー王立美術館で2019年秋に「ダリとマグリット展」開催
「芸術の丘」と呼ばれるブリュッセルの高台に建つ「ベルギー王立美術館」は、複数の美術館が属すベルギー王立美術館。16世紀のブリューゲルやルーベンスなど、ベルギーを代表する作品が集まる「古典部門」、ベルギー芸術が花開いた19世紀末から20世紀初頭の作品を展示した「世紀末美術館」、世紀末美術以降(1914年以降)のアートを集めた「近代部門」、シュルレアリスムを代表する画家ルネ・マグリッドの作品を集めた「マグリット美術館」の4つは地下でつながり、一つの大きな美術館として機能している。
その一つ「マグリット美術館」は、2019年11月24日に開館から10周年を迎える。ベルギー王立美術館ではそれを記念し、アメリカ、フロリダ州のダリ美術館との協力のもと、ダリとマグリットという「シュルレリスム」の二大巨匠が競演する特別展「ダリとマグリット」を開催する。
1920年代中頃、当時興りつつあったシュルレアリスム芸術運動に参加していたダリ。ダリは幻想と狂気の間で、無意識の驚異を受け入れつつ、内なる思考をさまよう作品を描いた。
ダリはミロの勧めでパリに引っ越し、形と現実に疑問を投げかける作品を生み出しす。根源的な精神風景は技巧を超越し、本質や認識を明らかにすると確信したダリは、1929年以降、独自のスタイルを取っていく。
マグリットは、1929年の夏に妻や芸術家仲間らとスペインにいたダリを訪問。そこでダリや彼の作品に出会い、マグリットは本質を表現するために対象を深く探求するようになり、徐々に精神分析という重いテーマから解き放たれた。そして、日常生活にある物質の存在に疑問を抱くようになった。
本特別展では、タイプが異なりながらも「戦前のシュルレアリスム」の大家として活躍したマグリットとダリの競演が堪能できる絶好の機会となる。
DALí & MAGRITTE
会期 |
2019年10月11日~2020年2月9日 |
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会場 |
ベルギー王立美術館 |
ウェブサイト |
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